日本語多読「はじめの1歩」報告 その1

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

日本語多読を初めて授業でやってみた、という報告が届きました。図書室での多読授業だそうです。
都立高校で外国人生徒の日本語教育に携わるS先生の報告です。
最初から、ぐいぐい読む生徒、本を見つけるのにてこずる生徒、自信なさげな生徒、いろいろな素直な反応がみえておもしろいです。それから日本語学習中の生徒たちの支援になる本が少ないという現実も見えてきます。後日、S先生とお話ししたとき、「図書室に初めて足を踏み入れた」「初めて図書室から本を借りた」だけでも大きな収穫、とおっしゃっていました。
多読授業をお考えの先生方の参考までに・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Ⅰ部
Aさん(初級前半、フィリピン)~0レベルの①~⑥を聞き読み
Wさん(初級後半、中国)~3⑪「幸せな王子」を聞き読み。知ってる話。分かった。面白かった。
Hくん(初級後半、中国)~2⑤「一休さん」を聞き読み。一休さんは頭がいい!

図書室でCDが聞けるのは3人だけのため、初級の3人には聞き読みをしてもらいました。
3人とも、時間まで真剣に読んでいて、このレベルに対して一番効果があるのかも!と思いました。
素直に楽しんでいました。
特に普段の授業では集中力の続かないHくんが時間を過ぎてもCDを聞いていて、「すごい!」と思いました。

Sさん(中級、フィリピン)~『ちはやふる』
漢字が多いから読めないかも・・・と自信なさげだったが、絵があるから大丈夫だよ、まずは見てみたら?
と勧めると、どんどん読み進んでいた。初めて図書館から本を借りて帰った。

Tさん(中級、中国)~「本を読むのは嫌い」と、なかなか読みたい本が見つからない。
多読、エッセイマンガ、料理本など見た結果、『かわいい東京女子ガイド』というガイドブックに決定。
気になるお店は、その場でスマホ検索しながら読んでいた。

Ⅱ部
MKさん(初級後半、フィリピン)~1「ジョンさん」を聞き読み
Mさん(初級後半、フィリピン)~1「ハチ」などを聞き読み

Mさんから、どうして本を読むのか? テストに出るのか質問あり。
教科書ではなく自分で面白いと思う日本語を読んでみてほしいこと、テストには出さないことを説明。

Sさん(初級後半、中国)~聞き読みを勧めるも、「大丈夫」と言いながら読んでいる。
Dさん(中級、中国)~多読を1冊読んだあと、恋愛物のマンガを読んでみようかなと言うので、一緒に探して
「君に届け」を読むことにする。
Lくん(初級後半、中国)~多読を1冊読んだあと、マンガを見たり、雑誌を見たり、辞典類を見たり、
図書館をぐるぐる。最後は、「項羽と劉邦」を読み始めたところで、時間切れ。

やっぱり図書室にある本が圧倒的に少ないです・・・。
それでも、初級前半の人たちには、置いてあるCDでの聞き読みが楽しかった様子。

ただ、「大丈夫」発言の中国の子がやはり気になります。
CDの聞き読みを進めても、「大丈夫」の一点張り。うーん。

次回は来週火曜なので、何冊かジャンルの違うマンガを持参してみようかと思います。
またご報告します!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る