11月17日(火)実践女子大学で英語多読講演会

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11月17日(火)に実践女子大学で「快読100万語~ペーパーバックへの道」と題した講演会が行われました。これまで数多くの多読講演会を行ってきた酒井理事長にしてはじめての大学生対象の講演会でした。
社会人、児童英語教室、中学、高校とじわじわ広がってきた多読の最後の砦?についに到達した?!ということなのでしょうか。

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今回、機会を与えて下さったのは、日本語教育がご専門の山内博之先生。「快読100万語!~ペーパーバックへの道」をお読みになって、自ら英語多読にはまったことから、学生にも多読を知ってもらいたいと計画されました。国文科先導の英語多読導入・・・この辺もなにやら英語多読の宿命めいています。100人集まった大学生のうち英文科の学生も多かったですが、三分の一は国文学科の学生でした。

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講演の皮切りは、いつものようにオーディエンス・アナリシス。
中学・高校・大学の英語の授業が好きだったかどうか、聞いていきます。
挙がる手は、どの質問にもパラパラ・・・。ほぐすつもりの質問だったのですが、なぜかみなさん堅い・・・。

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本題に入り、まず英語の量の重要性が強調されました。
「樽にたくさん英語をためないとあふれない」しかし、「中学高校で学ぶ英語の量はわずか3万語」
それから質の重要性へ。
ある高校の教科書のおかしな本文紹介。
大学生のみなさんは、ここまできても、反応があまりありません。この教科書、おかしいよね?おかしくない?

それから、質の良い英語を大量に読むとどうなるかという実例が挙げられました。2歳半の子どもは英語を話すように、80歳の女性たちは1年もしないうちにペーパーバックを読み始めた!そして、それを可能にしたのは多読三原則だったという話に続きました。

最後に、多読の考え方は、紙の上の文字を文法や語彙力を駆使して読むことではなく、活字の向こうに広がる気持ちや考え、場面、物語という世界を読むことなのだ、と締めくくられました。そして、「読む」のは、本でなくてもいい、マンガでもTVドラマでも映画でもいいので、面白いと思うものを見つけてくださいと。

その後、Oxford Reading Tree をみなさんに読んでもらいました。
最初はさらっと目を通していた学生さんたちも、「何か落ちていませんでしたか?」と呼びかけるとだんだん目が輝いてきて、「あ、メガネ!」「骨!」とあちこちで声が挙がるように。
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さすがORT。硬い表情だった大学生もやっとほぐれたようです。
ここまでの話が腑に落ちてくれたらよいのですが・・・。

「音」の話ができなかったので、次回があれば、音について話しますと予告?をして、講演は終了しました。

(粟野)