第2・第4金曜 英語多読講座報告(初!)

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第2・第4金曜 英語多読講座は2013年5月に開講。2年4か月経ったところです。
今、講座生は6名と寂しめ(でも、よく水曜日夜講座の方たちが振替に来てくれるので、賑やかなときも)。
一時は満員だったこともありますが、いろいろ出入りがあって、ここ数ヶ月は今のメンバーに落ち着いています。働く熟女チームといいましょうか、夏にはピザを食べに言って暑気払いをしたり、メンバーの一人がやっているお芝居を見に行ったり、チームワークもよく、みなさん楽しく多読を続けていらっしゃいます。
今、皆に共通の人気本は、Magic Tree Houseのシリーズです。

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(リズムよく読もう!・・・読み聞かせタイム)

最近、本の返却のたびに、「2週間でこんなに読むんだ!すごい!」と本の山を見て、感嘆しています。最初はこわごわORTをめくっていた方もいたと思うと感無量。情けないことにファシリテーターの自分の読書量はその半分にも及びません・・・。

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さて、古い話になって恐縮ですが、5月のある日、クラスで1,2を争う読書家のSさんが目を輝かしてこんな報告をしてくれました。
新幹線の中でオーストリア人とお話ししちゃった!というのです。もちろん、英語で。

Sさんの報告をお読み下さい。
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とにかく、今回の体験で、多読って本当に凄いと思いました。
喋る気なんて全然なかったのに・・・です。

以下5月15日 新幹線にて

多読歴1年と2ヶ月です。英語は喋れないと思っています。
なのに、新幹線で隣り合わせた外国人に話しかけてしまいました。
最初は、お互いのiPadの中の写真を見せあったり、地図を書いて「ここ」に住んでいると示すような、非言語コミュニケーションが半分くらい。半分くらいがカタコト英語でのコミュニケーションでした。話してみると、彼らはオーストラリアからの旅行者でした。

英語として正しいかどうか、全く自信はありませんが、
「I like reading children’s books in English」と言ってみました。
「Roald Dahl is my favorite」と言ってみました。
それからロアルド ダールの話になりました。
彼の作品でお互いに知ってるタイトルを幾つかあげて、「これは知っている?」「それは読んだ」などと言いあいました。
私は何故か一番気に入っている「マチルダ」を思い出せず、
「Charlie And The Chocolate Factory」や
「Danny the Champion of the World 」等好きな作品名を言ってみました。
オーストラリア旅行者は
「Fantastic Mr.Fox」を読んだと言ったような・・・キツネが出てくる他の話だったかも。
日本語で読んだ事があっても、英語の題名を知らなければ、話題にあげることはできなかったと思うと、こんな話を英語で出来たのは、まさに多読のお陰です。
「I am reading The BFG now」と言ってみると、
彼もその本を読んだことがあると言って、「The BFG」の内容に少し踏み込んだ話が出来ました。
私の英語力が足りないので、深い話は出来ませんでしたが、共通の話題があった事がすごく楽しかったです。Louis Sachr の「HOLES」や映画の「アナと雪の女王」(英語のタイトルは「Frozen」だと初めて知りました)の話などして、今度は彼らが、オーストラリアの児童書作家を二人紹介してくれました。
Paul Jennings と   John Marsden  です。
どちらもオーストラリアの有名な作家のようです。
Paulの作品はfunny で rude と紹介されたような気がします。
早速ポール ジェニングスの「Unreal」をAmazonで購入して今読んでいます。
rudeの意味がわかりませんが、Unrealを読みながらこれがrude かぁという感じです。

多読で児童書を読む以外にこれと言って英会話を勉強していた訳でもないのに、なんとなくコミュニケーションがとれてしまった事に、「なんだか多読って凄い!」と思っているところです。
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この話には続きがあります。途中、旅行の話になったそうです。
「海外へ行ったことがあるか」と聞かれ、Sさんは唯一海外旅行をしたことがある国の名前を答えました。
その後、「その国が好きだから行ったのか」と聞かれたので、「いや、そういうわけでも・・・」と思った瞬間、
「Not really.」と口から出ていたそうです。
内心、「え???not really」ってどういう意味だっけ、と慌てたり、びっくりしたり。
確かに、児童文学を読んでるとよく出てくるフレーズだと後で思ったそうですが、これってすごいですよね。「あまり好きではない」を言おうと頭で考えたら、普通は「I don’t like it very much」と英作文してしまうのではないでしょうか。
やっぱり英語が体に溜まっているんですね~。

話すことにはあまり興味がないと言っていたSさんですが、この経験をしてからは英語で話す楽しさにも目覚めたようです。というわけで、最近、このクラスでは、英語のブックトーク、めちゃくちゃ英語でOKというのを始めたところです。
また、報告します。
(粟野)