6月5日 木曜多読講座(英語)の報告!

LINEで送る
Pocket

この4月から、「聞く・読む中心クラス」と「話す・書く中心クラス」に分けたのは、
始めたばかりの人と離陸を終えた人たちを分けて、毎回の講座でやるべき
内容を整理するはずでした。ところがわたしの悪い癖で、思いつくまま
あれもやりたい、これもやりたいとなって、次第に講座の中身が混乱し、
いっぱいいっぱいになってきました。その代わり(?)、収穫も多い!

きょう一番の収穫から書いて、できるだけ簡単なメモにします。

Mさんは数ヶ月前から、「多読的ライティング」のやり方を見せてほしいと言っていました。
多読的ライティングというのは、「英作文ライティング」に対するわたしの表現です。

*英作文ライティングは 日本語を一語一語英語に置き換えます。その時、文法に
最大限の注意を払います。
*多読的ライティングは、細部にはこだわらずに、場面と気持ちに合った文を
「ぽんと投げ出し」ていきます。

くわしくはまたいつかしっかりまとめますが、多読的ライティングでは、
「こんな場面や気持ちはどこかで見たな。その時こんな言い方をしていたね」
ということで、「借りる・盗む・真似する」を実行します。そして、はじめは「一口大」から書きます。

そのための準備として、これまで講座では 一語book talk をやってきました。
絵本の内容をページをめくりながら、一場面につき一語で紹介します。
なにしろ一語しか言ってはいけないので、文法なんて関係ありません。
絵を指さしながら、一語を叫ぶだけです。家で一語ずつ並べたメモを作ってきて、
それを見ながらほかの人に本の紹介をします。

前回からは 一文book talk に発展しました。その一文はできるだけ短く、
気持ちよく言える一口サイズの文章にしましょう、ということです。
その一文ずつをメモしてきて、ちらっと見ながら本を紹介します。
これからしばらくは 一文book talk を続けます。

多読的ライティングの最初はこのbook talk と同じ長さから書き始めます。
(つまり、一文book talk で練習したわけですね。)
きょうはその「できるだけ短く、話し言葉で書く」ということをみなさんに説明しました。

Mさんの small talk メモを例にしました。前々回にみなさんにコピーを配りました。
わたしが「ここは一口大に短くできる」と考えたところには下線が引いてありました。
そこに注目しながら、みんなでどうやって、短く、やさしく、わかりやすくできるか、
検討していきました。(このクラスの「みんなで伸びる」方針!)

多読的ライティングの大事な点がいくつか出てきましたが、実際にどんな風に
検討したかは、あしたの金曜多読講座が終わってから、書きます。

みなさんいそがしいので、前回から講座の前半を「一人一人の時間」として、
家でできなかったこと、足りなかったことをやっています。
後半の「みんなの時間」では、互いに読み聞かせたり、book talk をやったり、
シャドーイングを聞き合ったり・・・ みんなで伸びていきます。

さて、最後に一つだけ書いて今晩は終わりにしよう。

それは4月以来の新講座の方針がはっきり出始めたことです。
*離陸直後の3人には、劇薬シャドーイングを強制!
(1日5分の人から、1日15分の人まで!)
*読み聞かせで一口大を強制!
英語をたくさん勉強した人は、どうしても自分の一口大を大きめに考えてしまいます。
けれども、それはこなせる長さの限界のようで、必死に息を整えないと
リズムを作れていません。そういう人にも、いちばん「やさしい」絵本から
読み聞かせを、と助言しました。
*多読的ライティングで、英作文ライティングをはっきり指摘。
「それは日本語の直訳です」とどんどん言った。
気持ちよく言える、書ける長さを常に意識しながら書きましょうとも・・・

さて、英語を話すにしても、書くにしても、一口大を意識しながら、なんていうことは
これまでだれも言っていないと思われます。わたしには実にワクワク、ドキドキの冒険です!