Happy Listening and Shadowing!!
このサイトが提案する「こども式」は
聞く、話す、読む、書く
という言葉のあらゆる面について、
こどもたちの好奇心、わがままさ、柔軟さ、貪欲さを
まねする道を探ります。
サイト、ブログへのご意見、ご感想などありましたら、お気軽にメールください!
おとながこどもたちとおなじようにやすやすと、楽しみながら言葉を獲得していくには二つの方法があると思います(いまのところ・・・)。
一つは多読、もう一つは多聴・シャドーイングです。
多聴はこれまでいわれていた「リスニング」とおなじこと を、こども式に大量にやりましょうということです。内容や音を楽しむために聞きます。
これは聞こえてきた言葉をできるだけそのまま口で繰り返すことをいいます。学校の教室で行われている Repeat after me. (「さあ、あとについて言ってごらんなさい。」)では先生が一つの文を言い終わるまで待ってから、その文の最初から繰り返しますが、シャドーイングでは、聞こえてくるそばからすぐに口に出していきます。聞こえてくる文のはじまりに少し遅れながらついていって、文の終わりもほぼ同時です。聞くのと繰り返すのと、二つのことを同時並行でおこなうことになりますが、すぐになれます。
多読がこどもの絵本からはじめるように、多聴・シャドーイングもとてもやさしい素材からはじめます。おもに絵本についている朗読CD(またはダウンロード素材)ですが、実はDVDにも本当にやさしいものがいくつもあります。その紹介は「聞く」のページにあります。楽しみにしてください。
多読とおなじ要領で、そこからすこしずつ、(自分でも気づかないくらい)すこしずつレベルを上げていくと、徐々にインターネット上のこども向けの朗読やドラマから、こども向けの報道番組、そしてついにはおとな向けの本の朗読やドラマや、映画も楽めるようになります。
*聞く
こどもの聞き方をまねをします。多読とおなじように、またこどもとおなじように、細かい部分にはこだわらずに、わかるところにだけ注目して話を想像していきます。わからなくなって話が見えなくなったら、「もういい!」と一言叫ぶか、あるいは「きょうはこのへんで勘弁しといたる!」と捨て台詞を吐いて、聞くのをやめます。
*シャドーイング
こどものまねをします。こどもは気に入ったセリフや擬音は自然にシャドーイングします。あまりに自然なので、わたしはこどもはおかあさんのおなかにいるときから「脳内シャドーイング」をしているのではないかとさえ思っています。
おとなの場合もそれをまねして、聞いて心地よい 俳優/女優/声/調子/演技/内容/登場人物 の声をできるだけそっくりに真似します。(わたしのあこがれはMartin JarvisのDavid Copperfield!)これを「なりきりシャドーイング」と呼びます。こどものように体を揺らし、踊りながら繰り返すのも楽しいそうです。
実は、形式には
などいろいろあり、
などというやり方もあるので、一人一人が自分の好みと段階にあったやり方を選ぶことになります。というわけで、「聞く」と「シャドーイング」のあいだにははっきりした区別はないし、だれにも合う一つの方法というのもないと思われます。
なお、シャドーイングは
有効な方法だと思いますが、無理にやることはありません。大阪のある人が多聴を250時間やったけれどシャドーイングはまったくやっていないという段階でシャドーイングをしてもらったところ、ゼロからのシャドーイングを50時間くらいやったある学生とおなじくらい英語の音になっていました。
多読では「絵本ばかり読んでいた人が突然やさしいペーパーバックを読めるようになった」という報告がいくつかありますが、多聴とシャドーイングについてもおなじようなことが起きるのかもしれませんね。
みなさんから募集中・・・
すでにいくつかシャドーイング三原則の提案が寄せられていますが、引き続き募集中です!
多読には英文和訳式読み方から抜け出すために多読三原則があり、それを指南役に読んでいくと学校英語が「抜けて」いきます。音の獲得についても、おなじように学校英語の音を洗い流す必要があります。
その際に邪魔になる学校英語の発音指導はunlearnした方がいいと思われます。unlearnしつつ多聴・シャドーイングで英語特有の音を獲得していくのです。音のunlearnについては2007年の半ばごろに出るはずの「シャドーイング読本」でくわしく書きます。(それまではこのサイトで少しずつ公開していく予定ですが・・・約束はできません。もうしわけありません。)
ただ、いわゆる「発音指導」は忘れた方がよいということだけ忘れないでください。理由はただ一つ。みなさんが発音指導で習った音の出し方は実際使われる音のほんの一部でしかないからです。そうした学校英語の「発音」は基本形とか標準形と呼ばれていますが、「極端形」と呼んだ方が実態に近いと思われます。実際にはthでもaeでも、話す状況の数だけの変化形があるのです。
たとえ極端形のみで話すとしても(そんな話し方は不自然ですが)、thだとか、rとlだとか、aeとか、fとvだとか、一つ一つの音について「顎の開け方、唇の形、舌の位置、調音点、気音か無気音か、前後の音の種類、文章中のその語の強さ」などに気を配りながら発音していって文章を話すなどという芸当は、音声学者でもなければできません。(ちょうど訳語を連ねて和訳する読み方は英語の先生しか我慢できないように。)
けれども、こどもはどんな音声学者もかなわないほど母語をきれいに(方言であれば方言らしく)発することができます。そしておとなもこどもとおなじように、多聴とシャドーイングまたはそのどちらかで、外国語の音を獲得する道が見えてきました(・・・と思う。)
そこで「こども式」!