図書館多読

意外なところから応援が・・・!

ある人からうれしいメッセージが届きました。

こういう人は珍しいと思いますが、実は二人目です。
一人目はイギリス人の英語の先生。
大手英会話学校で教えていましたが、事務担当の日本人同僚に、
NPO多言語多読の講座にある人を紹介してくれました。
紹介されたSさんはさいわい気に入ったのか、
もう何年か通っています。

で、二人目のSさんからのメッセージは・・・

続きを読む

おおぶで多読! 8月1日ですよー!!

愛知県大府市は英語を身につけたい人にとって、とても幸運な場所です。
その理由はすでに何度も書いたので、このサイトを「おおぶ」で検索して
ください。

その第10回が8月1日に開かれます。
くわしくは下のポスターをクリックしてご覧ください!

20170801 おおぶポスター

 

おとながこどもに返るとき・・・ Peppa Pig で可能になる?

わたしは「をさなごのやうに」を旗印にしていますが、
もちろん簡単なことではありません。

ところが二度続けて、大府市と稲城市でおとなが何の苦もなく
英語の音を口にするのを観ました。
どちらもワークショップで Peppa Pig を観ていたときです。

(みなさんもすぐにも観ることができます。
YouTube で Peppa Pig New Shoes を検索してください。)

それで、大府市では、一度目にそのまま観てもらいました。
みなさん、楽しそう。なにしろ話がわかりやすい!
音声がなくてもわかるのですが、
「shoes と boots が聞こえれば十分楽しめますね」というと
みなさんうなずいてくださった。そこですかさず、
「それではもう一回観ましょう。で、shoes が聞こえたら
「シューズ」と、boots が聞こえたら「ブーツ」と叫んでください。」
とシャドーイングの導入をしました。

すると、なんと50代と思われる男性が sh のところで見事に唇を
丸めて突き出して shoes と繰り返しているではありませんか。
さっそく前に出てきもらって、繰り返してもらいました。

その男性がいちばん派手に唇を突き出していましたが、
ほかにも唇が前に出ている人がいた!
そしてきのう、東京の稲城市立中央図書館で同じPeppa Pigを観て、
シャドーイングの導入をしたところ、
またしても何人も唇を突き出している人がいた!

教訓2点:

*「発音」なんてことを気にすることはないんだ!
やっぱりそうですね。発音なんて習っていない人が聞いたまま
繰り返せば、音の特徴をそのまま再現できる--逆に言うと、
発音を習った人は素直に再現できない場合がある・・・

*「発音」を習っていない(と思われる)人が素直に再現できたのは、
発音を気にしていなかったからではないか?
わたしはそっくり真似しましょうとは、言わなかった。
繰り返してもらったのは、sh の音を身につけるためではなくて、
セリフを全部わかる必要はないんですよ、と強調するためだった。

多読・Tadokuではいつもこういうことが起きますーー
目的としたこと以外のことが達成される。
多読・Tadokuのパラドックスの一つではないだろうか?
「多読・Tadokuの成果は(ほとんど)いつも想定外!」

この手をもう少し練って、カタカナ英語・学校英語・極端形の音から
するっと抜け出す道を探そうと考えています。
(音に注目せずに音を獲得する!?)

追記
一つ思いついた。
shoes の次には new shoes、red shoes をやってみたかった。
そうやって、聞こえたところを繰り返すと、
(本当に)少しずつ繰り返せる部分が増えるのではないか?

たとえば全5分のPeppa Pig New Shoes だったら
聞こえてきた音を繰り返しながら観ることを何回やったら、
どのくらい英語の特徴が出るのか? 聞こえるようになるのか?

でも、繰り返せる部分を増やすために何回も観るのは楽しいのか?

Tadoku新サイト:新ページ 地域の「多読の集まり」

2002年に「快読100万語 ペーパーバックへの道」で提案した多読は、
それまでの英語学習とはまったく違った「ことばの身に付け方」でした。
「学習」では偉い学者が一方的にその方向を宣言し、
学習者はそこから一ミリも外れないように従ったとすれば、
多読はSSSの掲示板を中心に集った「タドキスト」が
投稿の一つ一つをレンガのように積み重ねて作っていきました。

NPO多言語多読の活動はあのSSSの掲示板を魂のレベルで受け継いでいると
わたしは考えています。SSSの掲示板からオフ会が生まれたように、
NPO多言語多読の活動から、各地の図書館サークルやTadokuサークルが
生まれようとしています。

まだ数は少ないものの、各地のそうした集まりはこれから次第に量を増し、
質を高めるでしょう。そして絵本鑑賞や読書から話す・書く活動へと深まって
いくはずです。

まずは、下のページで、日本各地に集うTadoku仲間の様子を概観してください。
あなたの地域にはまだサークルがありませんか?
あなたが呼びかけたら一人、二人と集まるかもしれません。
そしてこのページに新たな集まりとして紹介されるかもしれません。
多読は読書ですから、一人でも楽しい。
でも、楽しみを語り合う友だちがいると、何倍も楽しい!
まして、外国語を使う相手がいればTadokuの楽しみと広さは何倍にも広がる!

どうぞ、Visit http://tadoku.org/english/meet-tadoku-people/ !