多読的鑑賞

学校英語を洗い流すために・・・ 別れ際の一言 Good-bye篇 続

この例も「もう会えない(かもしれない・・・)」場面です。

Downton Abbey は何人かはまっているひとがいますが、
(わたしも・・・!)イギリスのテレビ・ドラマで、なんともまあ巧みに作ってあって、
見所がいくつもあります。その話は最後に付け加えましょう。
いまは20世紀初頭のイギリス上流階級の一族を巡る大河ドラマとだけ理解してください。

先日、このGood-byeの話題があってから、

Downton Abbeyの未視聴分をひたすら見てたら、耳に飛び込んできました。

Series 2の第1話目。

フィアンセを連れてDownton Abbeyに戻ってきたMatthewが戦場戻るとき、駅に見送り
に来たMaryと交わされた別れ際の会話の中。(このシーン、かなり好きなのです)

自分に何かあったら、母親とフィアンセを頼むとMaryに伝え、Maryがもちろんよと答
えたあとで……。

Mary : Good-bye then. And such good luck.

Matthew : Good-bye, Mary. And God bless you.

その後、Matthewが汽車に乗り込み、ホームを出て行く汽車を見送るMary….。

Matthewは戦場に戻っていくわけで、その後、会えるかどうかはわからないというシ
チュエーションかなと思います。

見ていて、あっ!と思ったので。

お知らせまで。

「その後、会えるかどうかはわからない」ので、Good-bye. と言い、
God bless you. と祈ったのですね。

みなさん、こんな風に Good-bye が使われた場面を見つけたら知らせてください!

で、Downton Abbey の見所ですが・・・

*昔の領主屋敷の内部をつぶさに見ることができる!
(できればBlu-ray がいいんですが・・・)
*貴族の家庭と人間関係を覗くことができる。
*Upstairs, Downstairs つまり使用人の世界と人間関係を覗くことができる。
*Upstairs も Downstairs も人物像が多彩で「立っている」
*20世紀初頭の歴史を覗くことができる。
(タイタニック号の事件、第一次世界大戦、電話の登場、階級の変化、
アイルランド独立運動、女性解放への流れ、労働者階級の苦しさの一端、
荘園経営の変化 なんと盛りだくさん!)
*役者がうまい! これはもう絶望的にうまい・・・

ついでに・・・

*ことばはかなり明確に話しています。
*毎日、Dinner の時には着替えるんですね。知らなかった。
白い蝶ネクタイか、黒い蝶ネクタイかも意味が違うらしい。
*そういうわけで「字幕なし多観」の一つに加えてはどうでしょう?

なお、100年前が舞台だから Good-bye. と言ったわけではありません。
そのことは次の記事で・・・

「字幕なし多観」へ・・・ 多読的観賞の初めの一歩

sloさんの定義によれば、「多読的」とは

「たのしい」こと
力がぬけていること
こまかいルールというか「正しいこと」にとらわれないこと

なわけで、映画やドラマを字幕なしで観る場合も、この定義をそのまま
利用します。つまり

英語学習やお勉強ではなく、楽しみとして鑑賞すること
気楽に見始めて、好みや自分のレベルに合わないと感じたらすぐに投げること
もちろん全部分かろうなどと思わないこと、いや「分かろう」などとは思わないこと

・・・に尽きます。
そこからどんな素材を楽しむかということも決まってきますね。

*日本語で十分楽しんだ映画やドラマ
*比較的アクションの多い映画やドラマ
*子ども向けなど、短めの映画やドラマ

 

そして一番肝心なことは「全部分かろう」としないで、
とにかく見始めること--合わなければどんどんやめていいんですから!

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NPO多言語多読のフォーラムにも書きましたが、ここまで数年かかっています。
字幕なしで楽しめば良いのだと思いながら、わたしは臆病でありました。
多読三原則を言い出した時と同じ勇気があれば、「字幕を消して!」という
助言をもっと強く言っても良かったのですが、にじませるだけに留まっていました。

これからはみんなで少しずつ多読的観賞を充実させていきましょう!

離陸の図解のために 朝令暮改--昨日の晩の今日の朝でもう?!

たとえというのは気をつけなきゃいけませんね。

「離陸」というのは多読にぴったりのたとえだと思うんですが、
(その点は変更の必要はない。なにしろ「独り立ち」が目的だから)
離陸する飛行機というのはいわば一直線に昇っていきますが、
多読でみなさんが学校英語から自由になる経路は決して一つではない!

それこそぴ~ママさんやakoさんのように、多読の途中で絵本に引っかかって
ずーっと絵本を読む人、児童書に引っかかって当初のペーパーバックを楽しむ
という目的を忘れたYYYさん、本は読まずに俳優の追っかけに英語を使っている
YYYさん、ロマンス本にはまったYYYさん(多数)、XXXさん(一人)、
BLにはまったYYYさん(複数)、翻訳に向かっているYYYさん(複数)などなど、
「完全に離陸」したあとはいろいろ楽しみ方があるわけです。

従って、離陸を図解するとしても、各段階を・・・

1冊の語数やラベルの色 で決めつけてはいけない!

そんなものは本棚から本を取り出すまでの目安に過ぎない!

逆に言うと、語数も色ラベルも気にしないで好きなものを好きなように楽しむことが
本格的離陸ですね。楽しめないものを一言「いまのわたしには合わない!」
と切り捨てる自由さえ手にする!

反省とともに、語数や色ラベルに囚われない図解を考えることにします。