米国も、日本も、ない、英語も日本語もない、おとなもこどももない・・・

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ここ数年米国で日本語多読が大きなうねりになりかかっている、という話は
何度か書きました。その中で何度か南カリフォルニア大学のくまちゃんと、
ノートルダム大学のはなちゃんの名前も出てきました。
今回ははなちゃんがちょっと前にFacebookに投稿した記事をそのまま
お見せします。

一言で言えば、Tadokuは何語でも、どこでも、だれでも同じ変化を
もたらすかもしれないという一つの例・・・

ノートルダム大学は春学期2週目に入りました。2レベルの多読授業はあれよあれよと人が増え、初級クラスは本を置くスペースに困るほどです。でも「友達にすすめられて」「一番好きな授業だから」なんていう理由を聞くと、やっぱりうれしくなります。

毎学期初日にみんなでやる「絵を読む」活動、試行錯誤しながら「かさ」「かようびのよる」「アンジュール」「どいてよへびくん」などを使ってきました。今回「The Red Book」をためしたところ、これまでで一番うまくいった気がします。特に上級の学生が目をキラキラさせながら絵本の世界にのめりこんでいたのが印象的でした。読書はテキストだけではないということ、伝わったかなあ。

おまけ:1年生に図体のデカいフットボール選手がいるのですが、「コロちゃんはどこ?」を声を出しながらものすごーく楽しそうに読んでいて、思わず吹き出しそうになりました。

おもしろいでしょう?
日本の英語の多読クラスとそっくりです。多読・Tadokuは 国境を越える!?

The Red Book はこれです。

NPOの講座でも大人気です。絵の中にいろいろな物語が隠れていて、
ひとしきり「物語の世界」で遊ぶことができます。
だから上級の学生でも目をキラキラさせながらのめりこんでいく・・・
(いや、上級の学生ほど絵本の楽しみ方を知っているのかもしれませんね。
はなちゃんの支援がうまく行ったのか?)

文字がないのだから国境を越えてしまうのはわかる気がしますね。
「かようびのよる」はこれです。

こちらは日付と時間しか文字は入っていません。
やはり国境を越える!

そして・・・

これは「どいてよへびくん」というセリフがずっと繰り返されます。
NPO多言語多読ではよく英語の多読をしたい人にこの絵本の韓国語版を使って、
絵本の威力を納得してもらうことがあります。

ね、文字のない絵本から、日付と時間へ、そして日常の決まり文句へ・・・
はなちゃんの教室は絵の力をうまーく利用しているわけですね。

最後に、Tadokuは 歳の差も超える!
アメリカン・フットボールで有名なノートルダム大学の選手が、
「ころちゃんはどこ?」を読んで笑っている・・・

これはまた「どいてよへびくん」よりもちょっとだけ文が長くなっています。
「ころちゃんはどこ?」の元は英語で、英文の長さは Is he inside the clock? 程度。

そして言っときますがこれは幼児用のボードブックですからね!
(赤ん坊がかみついても壊れないように厚いボール紙に印刷してある!)
それを体の大きなフットボール選手が読みながら声を上げて笑っている--
世界はこれで平和になる!とさえ言いたくなるではありませんか。

絵本万歳! (よろずの歳--年齢を超える、ですね?)

はなちゃん、ありがとう!
アメリカン・フットボールを見たら、「ころちゃんはどこ?」を読みながら笑う
ノートルダム大学の選手を思い出してください!

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