神宮輝夫さんの出版記念パーティー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

神宮輝夫さんといえばアーサー・ランサムの「つばめ号とアマゾン号」シリーズですね。
このシリーズが原書で読みたくて多読を始めたという人はAMINOさんだけではないでしょう。
先日このシリーズの全巻改訳を成し遂げて、そのお祝いのパーティーがありました。

神宮さんは児童文学翻訳家、研究者として知られていますが、
後進を育てることも本気で誠実に取り組んできました。
今の日本にはきわめてめずらしくまっとうな道を歩み続けた人だと思います。
パーティーでも、上橋菜穂子さんや角野英子さんといった人たちが
神宮さんの支援に心からの感謝を捧げていました。

わたし自身も、児童文学にのめり込んで、神宮さんの研究室に毎月通って
いろいろ教えていただいた時期がありました。そのお礼と、神宮さんのまっすぐ進んでいく
意思とエネルギーに敬意を表するために、パーティーの時の写真を掲載します。

IMG_0365

IMG_0366

なお、わたしはその後児童文学を読んでいるだけでは足りないと思うと神宮さんに言って、
児童文学そのものからは離れました。(神宮さんは児童文学だけ読んでいてもいいはずだと、
語気を強くしましたが、わたしは意見を変えず、けれどもその後も何度も会って、いろいろな
話をしました。懐の深さに敬服します。わたしの最初の翻訳(「よい子同盟」 by Edith Nesbit)も
神宮さんの紹介で依頼が来たのでした。それも大きな感謝です。わたしの翻訳を読んで、
「荒っぽいけれど、きちんとしているより可能性がある」と言ってくださいました。
そうだった、次々と思い出しますが、「週刊読書人」で翻訳児童文学の書評をやらせてもらったのも
神宮さんの紹介だった。ああ、これはもうきりがない!

神宮さんの「つばめ号とアマゾン号」ほかの翻訳にいざなわれて英語多読に入ったたくさんの人に
代わって、お礼を言います。ありがとうございました! そしてこれからも新しいお仕事に期待します!!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る