いわゆるGRについて Keさんから・・・

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まるで「GRの功罪」に関する「総括」のような意見がKeさんから!

でも一つ二つ、わたしから付け加えたいこともある・・・

先生こんにちは。Keです。

早速ですが、最近の「GRの功罪」についての記事を読んでいると、
「GRじゃダメなのか。読む本を選ぶのが難しいよ~」って密かに嘆く人が
増えやしないかと心配になります。

その通りですね。

身近に多読教室があるとかじゃないと、手に入れやすい多読向けの本といったら圧倒的にGRじゃないでしょうか?
大学の図書館なんかにも、たくさんあったりしますし。

GRばっかりしか読めない状況だと「GRの功罪」のうち「罪」ばかりが
印象に残ってしまうんですよね~

これもその通りだと思います。だからこそ、わたしは今、「GRの功罪」と並行して、
「絵=映像からはじまる」という記事を書いていて、
絵本と同じくらい映像も楽しいはずだ、そして役に立つはずだと
書いているのですね。Graded Readers か Oxford Reading Tree か、
という選択肢しかない頃だったら、GRの「罪」は言い出しにくかったと思います。
(というより気がつかなかった?)
今は、インターネットがあり、DVDもhuluも、ケーブル・テレビも、CSもBSもあるので、
GRの「本来の」位置が定まってきて、言い出しやすくなったのですね。

私が多読を始めたのは5年ほど前で(もう5年も前かとビックリです!)、
当時も「GRより、やさしい絵本を!」という声が掲示板等でも目立っていて、
絵本が苦手な私は悩まされました。

なぜ絵本が苦手だったかと言えば、まず内容が幼稚であること。
それに、私は「絵」そのものが好みじゃないと読むのが嫌でした。
さらに絵本はGRにも増して高い!
本屋さんで選ぶのも難しい。
GRなら、書評やカタログを見て、あらすじとか参考にすれば問題なく選べるのに、絵本はそうはいかないですよね。

多読を始めた当初、図書館に籠って、ORTを大量に読んだりもしましたが、
文字ばかり読んでましたね(笑)。
絵本は、言葉の数が少ないのに、分からない単語が目白押しで。
意味が分からないと、絵を見て、ああそういうことか~って確認してましたが。

とにかく、私は早く原書でロマンスやミステリーが読めるようになりたかった。
だから、さっさと読み進めて、早く原書に辿り着きたいと思っていたんですね。
聴き読みすら、面倒だからと結構後までしませんでしたし。

こんな風で、ほぼ三か月で百万語読んだうち、大半がGRでした。
その後、すぐPBに手を出して、しばらくはGRも読んだりしてましたが、
順調に原書での読書を趣味として楽しむ日々へと移行して行けました。

一般の大人向けの本を楽しむ中で、もっとやさしい絵本も読んで英語の基礎力みたいなものを養うべきだと感じたことはありませんが、相変わらず「やさしい絵本を!」との主張は続いてますからね~

「絵=映像」からはじまる という記事を書いているわたしとしては、
「続いている」というより、パチンコ屋さんの「新装開店」のようなつもりです。
前から「絵本から」という主張を開店していたけれど、最近は「映像も加わって、
いよいよ楽しくなりましたよ」に新装なったのわけです。

それで、絵本を聴き読みするようになったら、BGMに凝っている作品なども珍しくなくて絵本も楽しめるようになりました。

ですから私の場合は、GR→一般の小説→絵本 な感じですよ。
もちろん、読書のメインは一般の小説です。絵本はちょっとした暇つぶしです。

いろいろな道筋がありますね。多読する人の数だけ道があります。
それが多読の大きな強みです。GRから絵本に行って、そのまま絵本に
留まっている人もいるし、Eさんのようにペーパーバックを目指したはずが、
児童書にはまって抜けられなくなった人もいる・・・

私には多読的精読がどういうことかよく分かりませんが、私の理想としては
日本語の本と同様に、分からない部分が気にならない状態で、
英語の本を読めるようになることです。

ああ、そんな風に言うこともできますね。

でも、Keさん、もしまだそうなっていないとすると、やはり「絵=映像」をもっと
楽しんだ方がいいのではないかな? はやりの Downton Abbey は観ましたか?
ロマンス読みには絶好の映像作品ではないかな? Downton Abbey に浸ったら
ロマンス本の奥行きや色彩や空気が一変しないだろうか? まだならぜひ
字幕なし多観で試してくださいな。それでロマンスの読み方、情景、口調が
変化したかどうか、知らせてください!

最後にレベルの高いGRについてですが、本格的な古典文学への助走って感じで便利ですよね。また教養を深めた気になれる(笑)
GRで読んだ後、Project Gutenbergで無料で元の作品を手に入れたりできますし。
ただだから、途中で難しくて挫折しても気楽なものです。
朗読音源も手に入れやすいですよね。

これについてはすでに書きました。
本格的古典文学への助走として、GRはもう一度試す価値がある!

比較的新しいシリーズのGRも楽しいです。Page TurnersとかHelbling Readersとか気に入ってます。
GRも種類が豊富になってますから、いろいろ読んでみたら、GRばっかりでも
いいんじゃないですか?

新しいGRを全部読んでいるわけではありませんが、どんなに種類が豊富になっても
絵が少ない、情景が見えにくい、表情がわかりにくいという点は変わらないように
思います。

その意味で、Keさんの最後の結論だけは賛成できないな。
GRばっかりはありえないと思います。やっぱり「絵=映像」がたっぷりなくちゃ!

まだまだGRについての感想や意見を募集しています。
どうぞ気軽にメールやメッセージをください。
引用してほしくない場合はそう書いてくだされば引用はしません。よろしくお願いします!

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