「よむよむ文庫」新刊が出ました!

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7月2日(水)、アスク出版の編集者Aさんが、新刊を抱えて事務所に届けに来てくださいました。
3月、4月、5月・・・と慌ただしく制作を進めてきましたが、やっと形になりました。
レベル別日本語多読ライブラリー「にほんご よむよむ文庫」レベル0の第3巻です(アスク出版 CDつき2300円 税別)。

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レベル0は、日本語学習の入門者向けのごくやさしい読みものです。ひらがなが読めて、簡単な挨拶と簡単な動詞や形容詞をちょっと知っていれば挑戦できます。わからなければ、まずは絵を見て楽しめばいい、そして朗読音声を聞きながら想像して・・・とやっているうちに読めてきます。
わずか200字~400字程度のやさしい日本語で、オチのある、まとまりのある話を書くことは、かなり難しいことですが、あーだ、こーだと3か月奮闘したおかげで、バラエティのある6冊ができました。締切の厳しい中でがんばってくださったイラストレーターのみなさんに感謝です。
内容は、イソップ物語、日本の文化紹介もの、創作など。版画を使った絵本風のものや写真とイラストを組み合わせた効果を狙ったものなど、ビジュアル面でも新しい試みがあります。
表紙画像はこちらです。→http://tadoku.org/release/2014/07/03/1456
ぜひ、みなさん、ご利用ください!

今年度中にレベル4も出版する予定です。とびきり面白い原稿募集中!
今度は一つ一つ大変なボリュームになります。効率よく進めなくては・・・と一同気を引き締めているところです。応援のほどよろしくお願いします。
(粟野)

 

6月29日(日)「英語多読指導入門」(第2回)の報告

6月29日(日)13時半~15時、『英語多読指導入門』(第2回)が開催されました。

講師は都立国分寺高校英語科教諭(前都立大田桜台高校)の鈴木徹さん。講座の参加者は、多読指導を始めてみたい中学・高校の先生方を中心に15名でほぼ満席でした。
鈴木さんは、前任校の大田桜台高校の多読授業がテレビ朝日で放映された映像を紹介し、多読授業の実践結果を基に次のようにお話をされました。
「日本の英語教育に足りないものは『量(experience)』と『経験(meaningful use)』であり、多読ならこの両方を同時に達成できる」
「太田桜台高校では、多読多聴によってGTEC等の外部試験でReading, Listening, Writingすべての分野において全国平均以上の伸び率で生徒が伸びている。文法問題集等は一切生徒にやらせていない。大田桜台高校では多読しても英語の成績に加算されないのに生徒は3年間読み続け、しかも年を追うごとに生徒の集中度が高まっている。これは楽しくなくてはできない。楽しく、自分の意思で、たくさん読むことが大切」
「いま、“多読”と称して、“Tadoku(やさしいものからたくさん読む)”とは全く異なる授業をしている中学・高校があちこちで見られる。いきなり難しいレベルの本を読ませたり、各学期や長期休暇に課題図書として強制的に読ませたり、試験範囲に入れたりして縛るのでは“多読”とはいえない」
参加者の皆さんは鈴木さんの話に熱心に聞き入り「生徒はどのように多読した結果を振り返っているのか?」「多読の時間を捻出するには?」「どのように多読図書を選定しているのか?」など質問が続き、講座終了後も鈴木さんを囲んで活発な質疑応答が続きました。
上記と同一内容の「英語多読指導入門」(第3回)が7月13日(日)に開催されます(参加費無料)。参加を希望される方は当NPOまでFAX又はメールにてご連絡ください。

さらに具体的な多読授業の運営については、当NPOで9月以降、開講が予定されている「多読支援者講座」で紹介いたします(開講が正式に決定次第、当NPOのホームページにて告知いたしますのでお楽しみに!)。
(伊藤)

「にほんご多読ブックス」お買い上げ第1号!

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6月25日(水)、「にほんご多読ブックス」を発売再開しました。
最初のお客さんは、この日、駆けつけてくれたTさん。元理事で、都内のあるインターナショナルスクールの先生です。新作4作のお買い上げ!

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(目をつぶった写真で失礼!)

手作りから印刷まで12年かかりました!
これを機に朗読音声も無料公開を始めました。世界中の日本語学習者のみなさんに利用していただけるとうれしいです。

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ただいま検品中。
どうぞ皆さん、買って下さい! 買っていただけると、次の読みものが作れます。読みものが増えると多読ができます!
(粟野)

 

 

6月19日 木曜多読講座(英語)の報告!

それぞれの時間 前半1時間
木曜日の人たちはたいて課題をほとんどやってきます。
シャドーイングもやってくるのですが、この日はシャドーイングに
焦点を当てることにしました。一人一人シャドーイングを聞かせてもらって、
次はどうするか提案。なかなか手強い人がいます。学校英語の音が
しっかり残っている人たちです。そこで劇薬シャドーイングを提案。
中には前週に毎日劇薬5分、それから速い英語を何分か、という処方から、
それでは学校英語の音が消えないので、毎日劇薬10分を処方した人もいます。
それでどうなるのか? 楽しみでもあり、こわいようでもあり・・・

みんなの時間 後半1時間みなさん準備ができていたので、小さいグループに分かれて
R/A (読み聞かせ)、1-S B/T (一文ブックトーク)、B/T (英語でブックトーク)、
そして最後にブックトーク(日本語で。これも大事!)・・・と思ったのですが、
いくら小さいグループの分けても、結局時間が足りなくなり、
Mさんの英語メモの検討とB/Tは次回まわしに・・・

みんなの時間では今回も「一口大」が大きな話題になりました。けれども見学していたAさんは結局「一口大がどういうことかわからなかった」ということなので、近いうちに実例で説明します。

ブックトークの中で、Oさんが大感激の報告!
House M.D. のエピソードを二つ字幕なしで観賞したのだそうです。
そのあと Columbo を字幕なしで観たところ、英語が分かりやすく聞こえて、
犯人発見の鍵となることばがはっきり分かったそうです。

そのことばはここでは書きませんが、一つ一つの音が聞こえていないと
分からないことばです。人名や地名は一つ一つの音まで聞こえるくらい
慣れていないと、英語にかぎらずわかりにくいものですが、
このことばも場面や前後の流れからは推測できないことばなので、
たいしたものです。字幕なしで起きた変化だと言っていいでしょう。
いや、「聞こえるようになった」というよりは、音に対する集中が高まった
ということでしょう。

けれどもたいしたものだ! Oさんも、字幕なし多観も!!

6月23日(月)韓国語多読の会報告

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6月23日(月)、7回目の韓国語多読の会を開催しました。

参加者なんと12名!そのうち6名は初めての方!박수~!

今までにない規模(大袈裟ですが・・・)に始まる前は緊張していましたが、わいわいおしゃべりをしながら絵本に夢中になっているうちに、2時間があっという間に過ぎてしまいました。

今回は、ハングルがなんとか読めるという韓国語初心者の方から、韓国留学・韓国でのお仕事を経験された上級者の方まで、幅広い学習歴・レベルの方々が集まっていました。韓国語を始めたきっかけや、勉強スタイル、目標にしていることなども本当に人それぞれですが、それでも一緒に楽しめるのが多読の良さだと感じます。

今回も、前半はひとりで読む時間をとりました。みなさん思い思いに好きな絵本を読み進めていましたが、猫ちゃんが好きな方、トッケビ(おばけ)に注目している方、食べ物の話が楽しいという方などなど、手に取る絵本に個性が出ていておもしろいな、と思いました。

後半はお隣の人、近くの人と一緒に読む時間にしました。絵本を声に出して読みながら、「これなんだろう」とわからないところを話し合ったり、「絵がこわい~」と絵本の感想を話したりする姿が見られました。ひとりで読むのもいいですが、「人と一緒に読む」という時間がなかなかおもしろいものです。

そんなこんなで、二時間が経つころにはみなさん4・5冊くらいは絵本を読めていました。読むのがはやい方は1回に7・8冊ということもあります。

わたし個人としては、「おしみなく表現される子どもへのあたたかい愛情」と、「食に対する情熱」、そして「豊かな音」などが韓国絵本の魅力だと感じていますが、みなさんはどんなふうに感じているのでしょうか。お気に入りの一冊と出会っていただけたら嬉しいです。

韓国語多読の会、7月は7日(月)、24日(木)に開催します!

http://naokorean.blog.fc2.com/blog-entry-223.html

(渡辺)

韓国語の絵本!

6月22日第15回「多読のためのリライト講座」

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6月22日(日)10時半~16時半 第15回「多読のためのリライト講座」を開催しました。
参加者が少なくて開催が危ぶまれましたが、間際に申し込みがあり、3名で決行!

参加者は、多読クラブをまず作ってみて、それから正規授業へと考えているアメリカの大学の先生、多読について全く知らないという日本語学校の先生、ロシアで「よむよむ文庫」を使ったことがあるが、今ひとつどうやって使うものなのかわからない、という先生の3名。

教師のお仕着せでなく、読みたいものを読むのが「読む」ということ、文法と語彙を知っているから読めるのではない、多読では、教師は学習者に寄り添う、一方的に教えることはしない、サポーターに徹する、という話をしました。みなさんに共感していただけましたが、さて、「学校」の中で、教師としてどうするべきか、となると難しい部分もありそうでした。まず、評価をどうするか。あるいは従来の「読解」授業をどうこなすか。あるいは、どうやらずにすませるか・・・。
長い間、学校という枠の中では、教師は複数の学生をいっせいにどう効率よく教えるか、を考えてきたし、読めない外国語は、まず語彙と文法で攻略?というのが当たり前のようになっていたので、多読授業は当然しそこにはフィットしないわけです。
まずはささやかに始めて、学習者の変化に注目してもらうしかないのかも・・・。

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午後のリライトは、「アリとキリギリス」。絵は苦手、といっていたみなさんが、だんだん、文に合わせて楽しそうに絵を描き始めたのが印象的でした。絵であらわす場面をまず考えて、それに字を加えていく。最後に字数を数えたら330字程度のちょうどいい分量のレベル0ができあがりました。
次に「蜘蛛の糸」をレベル3に。語彙表にかなり忠実にリライトが進みました。
このようなリライト作業をすることで、多読向けの本への理解、本の選択がしやすくなるのでは、と思います。
短時間の体験でしたが、「言葉をそぎ落とす作業がとても面白かった」「普段は、試験用にいかに文法や語彙を詰め込んで、難しく書くかを考えて作るのに、これは逆なんですね~」などの感想が出ました。
楽しかった!と思われた方は、ぜひ、読みもの作成会へ参加してくださいということで終了。

授業の進め方など具体的なことはまだまだ語り尽くせませんでしたが、これを機会に多読へ1歩、近づいてもらえたらうれしいです。
(粟野)

6月18日 木曜多読講座(英語)の報告!

「話す・書く中心クラス」のみなさんには、1年から1年半くらいで卒業をめざしますと
伝えてあります、4月の開講時に。

(いつまでもずっと講座を受けているのでは、NHKの英語講座と同じです。
それに、いま「読む・聞く中心クラス」の人たちも1年か、1年半で離陸して
「話す・書く中心クラス」に入ってきます!)

それでわたしになんらかの焦りがあるのかもしれないし、
今まで「こんな方向で良さそうだ」と思ったのにすぐに踏み出さずに後悔したことが
何度もあるので、ちょっと先を急いでいます。

一つには、シャドーイングと劇薬シャドーイングの半強制。
また字幕なし多観の強制。そして一口大を意識してもらうことを半ば強制。
さらに話し言葉の半強制・・・

それぞれの時間
で、最初の1時間には家でできなかったことをやってもらいます。
つまり、後半1時間の「みんなの時間」のために、R/A(読み聞かせ)や
1-S B/T(1文ブックトーク)やBook Talk/ブックトークのメモ作りをしてもらう・・・
はずでしたが、水曜日のみなさんはほとんど全部準備ができていたので、
シャドーイングをやってもらい、一人一人順番に聞かせてもらって
次にどうするかを提案しました。

極端形やカタカナ音、学校英語の音が支配的な人には例によって
劇薬シャドーイングです。はじめは1日5分、
続けて Holes や Harry Potter のような速い英語を10分か15分からはじめます。
それで1週間経ってなかなか抜けられない人は劇薬を10分に延ばしたり、
英語はしばらくやらないようにしましょうと言ったり、まあ、さまざまな場合にさまざまな助言。
(細かいことは次の本をお楽しみに!)

そうだった。みなさん全員に、声の出し方をこれから考えていきましょうといいました。
言い出したのはほとんど思いつきなのですが、英語独特の分厚い音や耳障りな音を
しっかり出すには声の出し方も関係あるかもしれないと、ずっと前から考えているのです。

みんなの時間
みなさん準備してきたので、二人から三人のグループに別れて、R/A、1-S B/T、
Book Talk/ブックトーク。

そこでわたしの注文は、どんどん質問をしましょう と・・・
質問でどのくらい伝わっているか分かるし、どういうところについては説明を丁寧に
しなければ伝わらないか、分かります。お互いに質問で話し方、プレゼンテーションが
磨かれるというか・・・ ちょっとかっこよすぎる言い方ですが、おそらくそうです。

もう一つの提案は、どんどん絵や図や手振り身振りを利用しよう と・・・
特にOさんとUさんのBook Talkのように長い小説の場合はたいてい人間関係が
複雑で、紹介を聞く人はこんがらがります。絵や図を用意してあったり
(金曜講座のYさんなど)、目の前で図を描きながら説明するとわかりやすくなるはず。

最後に「字幕なし多観」のことを一言。「話す・書く中心クラス」を始めてまもないOさんが
おもしろいことを言いました。「ドクター・ハウス」を字幕なしで見始めたらたちまち変化が
あらわれたいうのです。前回観た回は字幕なしで3回観なければ話が分からなかったそうですが、
今回は2回で分かった、と。そしてそのあと「刑事コロンボ」を観たら、非常に聞きやすくて、
1回でトリックまで分かったそうです。大感激だったとか・・・

さ、だれでも「字幕なし多観」はなんの苦労もなく試すことができます。
だれにも言う必要はないし、だれもテストするわけではない!
ただ字幕を消して、物語を楽しめるかどうか試せばいい!
楽しめなかったら多読三原則の3番目「自分に合わない本(絵=映像)は
どんどん投げる」を実行するだけです!!

みなさんの報告を待っています・・・

6月12日 木曜多読講座(英語)の報告!

最近始まった「それぞれの時間」は前半1時間。
家でできなかったことをやります。

字幕なしで映画やドラマを観られなかった人は静かにDVDプレーヤーで鑑賞。
Read-Aloudの準備が十分ではない人はその練習。
1-Sentence Book Talk のメモを作る人もいます。
さすがに Book Talk の準備は時間がかかるからか、「それぞれの時間」にやる人はいないようです。この日は 字幕なしが 3人、Shadowing が2人でした。
わたしはおもにShadowing に耳を傾けて、次はどうするか助言。

(それぞれの作業の最初の文字が大文字なのはこの大文字だけを並べて
観察メモを書いているからです。なんだか学校の科目の名前のような感じ)

「みんなの時間」には R/A(Read-Aloud) と 1-S B/T(1-Sentence Book Talk) をやりました。
R/A でも、1-S B/T でも、一口サイズを無理矢理意識してもらっています。それでどうなるのか、まったくわかりませんが、今までと違うことを試みたい、ということです。

で、Fさんなどは実にうまいまとめをしました。けれども一文が長すぎるので、
「内容を捨ててでも、短くしましょう」と提案。それと同時に、一、二ヶ月したら、もう一度同じ絵本を 1-S B/T してみましょうと提案。楽しみです!

最後に、何種類もある伝記シリーズの紹介をしました。
少しずついろいろなシリーズを紹介していって、離陸後の自分の方向を
見つけてほしいと考えています。

6月6日 金曜多読講座(英語)の報告です!

前回は西のテーブル中心だったので、今回は東のテーブルを中心に
観察しました。東のテーブルはKさん、Gさん、Mさん。

まず「互いに読書相談」(*1) 司会はMさん。みなさんの間である程度
質疑応答があったけれど、もうちょっと出てくるといいな。

次に Reading aloud。Gさんがよかった! 15回練習したとのことで、
見事に結実しましたね・・・

ただし、たくさん練習すると、リズムの良さはちょうど一口大だったからなのか、
それとも練習の成果なのか、そのあたりが分からなくなります。

つまり、一口大が自然に大きくなるのを待つのか?
それとも何度も練習して一口大を大きくできるのかどうか?
そのあたりは今後の研究課題*1です。

KさんもMさんも読み聞かせの達人です。内容をくみ取って、それを
聞いている人に伝えるのはお手の物。その点はYさんも見事。
そうするとGさんともども、全員がやはりstorylineonlineを目指すことになる?
Storylineonlineをじっくり観て、あの「音の分厚さ、がっちりした響き、
切れ」を目指す・・・これはえらいことです。日本では今までだれも
目指したことのない場所を目指す? えらいことだ・・・

ただし、これは6月12日の講座でも同じですが、1-Sentence Book Talk の
一文がまだ長すぎるように思えました。それは次の報告で!

*1 「話す・書く中心クラス」の4つの方針は次の通り

※参加者同士で道を見つけていく
※話し言葉で話す、話し言葉で書く
※すべて一口大から!
※やさしい英語の吸収はこれまで通り続ける

6月5日 木曜多読講座(英語)の報告!

この4月から、「聞く・読む中心クラス」と「話す・書く中心クラス」に分けたのは、
始めたばかりの人と離陸を終えた人たちを分けて、毎回の講座でやるべき
内容を整理するはずでした。ところがわたしの悪い癖で、思いつくまま
あれもやりたい、これもやりたいとなって、次第に講座の中身が混乱し、
いっぱいいっぱいになってきました。その代わり(?)、収穫も多い!

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