3月19日 水曜多読講座の報告です!

Look and Ask が先週で一渡り終わったので、
この日は東西のテーブルは前半1時間は字幕なし多観(Shさんは
聞き読みシャドーイング)。後半は読み聞かせ+book talk

Eさんの聞き読みシャドーイングが次第に柔らかくなってきて、
学校英語の音はだいぶ消えました。ところどころに
学校英語の音が出るのは「あ、ここ分かる!」と思った時ではないか
とのこと。

U さんが選んだ「千と千尋の神隠し」は英語の音声がなくて
フランス語の音声だけ! フランス語はまったく分からないので、
話の筋を知りたくてその分、画面を食い入るように見て、
フランス語独特のリズムやメロディーが染みこみやすかったようです。
いわば「劇薬字幕なし多観」? これは覚えておこう。

Mさんの book talk は、Penguin Young Reader の
The Gingerbread Man。ところが結末が気にくわなかったとのことで、
ハッピー・エンドに書き換えてメモを作ってきた!
いいですねえ・・・ なんとも言えないです、こういう自由さ・・・
読書の離陸以外に、book talk にも離陸があるのでしょうね。

Yさんは Look and Ask の途中から small talk の方に移りたくて
しょうがないようです。4月からは small talk を少しずつ入れましょう。

南のテーブルは聞き読み3人。I さんは南のテーブルでもいちばんの
新人ですが、絵をしっかり見ていて、BちゃんとCくんが双子ではないかと!いよいよCDを聞きながら聞き読みへ・・・ 絵だけ見ているよりもずっと
楽しいとのこと。順調に絵本の世界に入り込んだようです!

「分からないこと」が耐えられなかった J さん。
名作童話の絵本で「話を知っているから」分からないことに耐えられる
ようになって、今週はいよいよ絵本を楽しみ始めました。うれしい!

 

3月12日 水曜多読講座の報告です!

報告が遅れに遅れて、ついに周回遅れ・・・

先週の水曜日の報告です。

*Nさんの「発音教室」に続いて、Lの音もいっぱいあって、
Lの音だけを発音練習するなんて無理だと言いました。いつも書いていることだけれど、くわしいことはいずれきちんと書きます。

*字幕なし多観が水曜日でも始まって、みなさん慣れてきました。

*Bさん:聞き読みシャドーイングで、子音のあとの母音が消えてきた!

*Shさん:Fluffyを使ってbook talk。英語の出てくる速さが中程度で、
うまく借りながら紹介。book talk の過程が少しずつ見えてきた。

残念、このくらいにして、きょう(19日)の報告に行きます・・・

 

 

3月5日 水曜多読講座の報告です!

毎週講座の始まる前に5分間、Nさんが「発音講座」をやっています。
わたしは今は「発音」という考え方にはよいことはないと考えていますが、
Nさんの講座は日本語の音と英語の音の大きな違いを確認するよい機会になると考えています。

この日はLの音とRの音の話でした。
Nさんは英語の音について書かれた日本語の本をいくつか参照したそうですが、
わたしの言う「極端形」の「発音方法」しか説明がなかったとのこと。

実際には「舌の先を上の前歯の裏に当てて弾くように発音する」Lの音だけでなく、
舌の位置の数は事実上無限にあると言えるので、よくある極端形の発音しか
説明がないというのは実際に使われる音の多様さを無視していますね。
明治から第二次世界大戦中までならいざ知らず、今は実際の英語の音を
いくらでも聞くことができます。実際の音を聞けば、極端形のLの音などは
かなり数が限られているということはすぐわかるはずなのに、どういうわけだろう?
不思議としか言いようがない・・・

Lの音に何種類もあることはどんな初歩の音声素材を聞いてもすぐにわかります。
それでも「音声学者」にはなかなかわからないとすれば、
学校英語の固定観念を去ることができないということでしょうね。
Nさんには、英語国の音声学の本では無数のLの音についてどう書いてあるか、
調べてくださいとお願いしました。

講座に入って、いよいよ水曜日も二人が字幕なし多観をはじめました。
しばらくは強制です! やってみれば、なあんだ、というのが字幕なし多観ですが、
慣れるまでは無理矢理英語音声だけでDVDを楽しんでもらいます。

考えてみると、字幕なし多観はもちろん辞書なし多読に似ていますが、
聞き読みシャドーイングにも似ていますね。
聞き読みシャドーイングは音声に引っ張ってもらって、
文字を分かろう、理解しようという衝動を抑え込む・・・
字幕なし多観は映像に引っ張ってもらって、
音を聞き取ろう、分かろう、理解しようという衝動を抑え込む・・・

「正しく読めなければいけない、すべて聞き取らなければいけない、
100%理解しなくてはいけない、分からないと気持ちが悪い、
どうしても分かりたい」という気持ちを離れるためにはこうした
強制も仕方ないのだと思われます。

それから別に二人の人が字幕なし多観シャドーイングを始めました。
実際に数分間やってもらって、映画を楽しみつつシャドーイングも楽しめる様子
だったので、これもしばらく続けてもらいます。この二人は強制ではありません。
西のテーブルでは昨年の秋に受講し始めた二人の人が劇薬に近いシャドーイングに
挑戦することになりました。二人ともかなり英語を勉強した人たちなのです。

読み聞かせ、book talk はいつも通り。
比較的新人の多い南のテーブルでも、日本語のブックトークが始まりました。

Look and Ask はSさんのオーストラリア旅行。
またしてもいながらにして世界旅行の雰囲気! おいしそうな料理もあった・・・!

そして「多読祭り」へ向けて、少しずつ緊張が高まってきました。
水曜講座の受講生全員(+わたし)で劇を上演するのです!!
再来週の月曜日はなんとNPO事務所でリハーサルだそうです。
楽しみ!!!

2月26日 水曜多読講座の報告です!

2012年8月末の開講以来もっとも静かな講座でした。
というのは、わたしが風を引いて、くしゃみ鼻水鼻づまりがひどくて、
講座の間ずっとマスクをかけていたからです。

メニュー、運びともいつもと変わりませんが、受講を始めた人が一人、
体験受講の人が一人と、超満員でした。

南のテーブルは昨年の11月以降に受講しはじめた「新人」の席に
なっています。26日にはその新人たちとじっくり読書相談をしました。
受講前にTOEIC750点の人や、100万語以上読んであった人たちも
いて、快調に聞き読みへ、聞き読みシャドーイングへと歩を進めています。

けれどもかなりの英語学習歴の持ち主と言っていいと思いますが、
これまでの絵本読書は少なめなので、聞き読みシャドーイングに入っても
ピンク、赤の絵本はたっぷり楽しんでもらいます。

聞き読みシャドーイングの音はどうしても日本語の癖があって、
英語のリズムになりきれていないところがあります。
そこで、少し速めの素材でもごもご気味にしてもらうことにしました。

もう一人の南テーブルの住人は英語は不得意だったという話だった
はずなのに、前々回からオレンジ・レベル(総語数では1000語から
2000語)の本を読み始めました。楽しそうなので、徐々にオレンジ
中心に写っていきそうです。この人は借りた絵本を家で息子さんと
楽しんでいるということで、小学校6年生男の子と一緒に楽しめるとは
非常に幸運なことだと思っています。

南のテーブル4人目の比較的新人は「分からない」ことがきになって
いましたが、いよいよ分からないことになれ始めました!
前回から今回まで、ディズニー映画の絵本版や、古典童話の
絵本版を「だいたいこういうことよね」と読み飛ばしたようです。しめしめ!

そういうわけで、南のテーブルでもブックトーク(日本語)を始めました。
気に入った英語の絵本を1冊選んで、どこがおもしろかったか、
語ってもらいます。それをしばらく続けて、聞き読みシャドーイングで
英語のリズムやイントネーションになれてきたら、英語で読み聞かせ
英語で book talk へと進む予定です。
でもいまは、南のテーブルの中心課題は聞き読みシャドーイングですね。
そして次第に一口大を意識してもらいます。

講座の時間が終わって帰り際--みなさんが借りる本を選んでいる
時にMさんがすごいことを言い出しました。一つ一つの語をたどって
理解することをあきらめたら、いくつかの語の塊でイメージに描けることが
あるようになった、というのです! それはすごいことです。
けれどもあまりにすごすぎて(わたしはそれができなくて、
いまだに一語一語たどっているということは何度も書きました)
そのままかたまり読みになっていくのだろうか、非常に興味がありますが、
こんなことを書いたらMさんにはプレッシャーになってしまうか?

来週は字幕なし多観をやってもらいます。お楽しみに!

2月25日 ファンドレイジング企画「北朝鮮映画を見る会」の報告

2月25日(火)19時から、東ドイツ出身のYさんによる「北朝鮮映画の集い」を開催しました(正会員が企画したNPO支援も兼ねたイベント)。
1年半前から当NPOの日本語クラスに通っているYさんは、多読で日本語を学ぶやり方をとても気に入ってくれています。日本在住歴は10年を越しますが、普段日本語を使うことはあまりなかったとのこと。それがこのところ日本人の奥様との会話も日本語率がぐんと高まってきたそうです。このYさん、過去に2回北朝鮮を訪れたことがあり、北朝鮮映画の専門家として本も出版しています。それを知って、Yさんの日本語を使ういい機会+NPO支援の寄付金集め+「多言語」にふさわしい日本人、外国人の交流という一石三鳥も狙った欲張り企画を立ててみました。

集まったのは、ウェールズ人のB級映画専門家、実験的映画を製作しているフランス人監督、ピアニストの韓国人、韓国育ちの日本人、私たちの英語講座受講生、などなど、国際色豊かな12人。さすが「多言語多読」?!

上映されたのは、フィンランドのカメラマンによるショートドキュメンタリー「ピョンヤン・ロボガール」(2001年)と1980年代~90年代に制作されたプロパガンダ映画4本を編集したもの

「ピョンヤン・ロボガール」は、信号がない北朝鮮の交差点に立つ女警官のまさにロボットのような動きを捉えたもの。交代して持ち場を離れるときも歩く姿はロボガール。まじめに職務をこなしているのだろうけど、笑ってしまいます。
・交通量がとても少ないけど、そこは中心街?
・今でも信号はないの?
・どこ製の車が多い?
など質問が飛び交いYさんは丁寧に日本語で答えていました。

次は、いよいよYさん編集の「将軍様万歳・・・北朝鮮映画の断片集」
このフィルムに登場するのは4本のフィルム。それが本当に断片になって、繰り返し登場します。その4本とは
①「指令027」(1986年)
②「いつまでも忘れない」(1999年)
③「私の幸せ」(1987年)
④「平壌(ピョンヤン)の四季」(1990年代)

①「指令027」は、朝鮮戦争時代が舞台のアクション映画。北朝鮮の兵士が前線をこえて韓国の兵隊と戦う。テコンドーをこれでもかこれでもかと見せ付ける。銃器を持っているのにテコンドーでやりあうおかしさ。テコンドーのテクニックは抜群。テコンドーのうまい兵隊を起用して作ったとか。

・テコンドーは韓国伝統のスポーツではなく、占領時代の空手から変化したものだと、韓国人がコメント。日本人一同「へえ~!」

②「いつまでも忘れない」は、1990年代の飢饉の際に、兵士と農民が力を合わせて田圃を作ったり、高波から土地を守ったりした美談を決して忘れないようにという意図で作られた感動巨編。
③「私の幸せ」は、朝鮮戦争の最中、偉大なる将軍様のために身をささげる若い看護婦たち。
④「ピョンヤンの四季」いろいろな季節の美しい景色、ダンスやスケートに興じる人たち。なぜ国民は闘ったのか、それはここに描かれているパラダイスに生きるためですよ、と伝える国家賛美のドキュメンタリー。

未知の国、北朝鮮。こういう映画を子どものときからず~~っと見て育つ。外国映画は上映禁止。インターネットも国内のみ。
ーーみんなこんな自分の国に対してどんな気持ちを持っているのだろうか
ーー日本の戦前も全くこんな感じだったんだろう。
一同、しばし複雑な思いを語り合う・・・。ピアニストの韓国人のお父さんは北朝鮮出身だそうだ。「帰りたがっていたけど、亡くなるまで一度も国に帰れなかった」

上映終了後、ビールとささやかなおつまみで、メンバー紹介をしつつ、英語、ちょっぴり韓国語、ちょっぴりドイツ語、のおしゃべりを楽しみました。

次はB級映画もいいし、フランス人の第3作目(?)、本人は退屈だというカットなしワンシーンの登場人物2人、しかし2人は全く交流しない、そんな映画もいいかなと。

参加してくださったみなさんありがとうございました。
そして、1時間以上、堂々、みんなの前で日本語でがんばったYさん、貴重な映像と解説をありがとうございました!!
こんなに素敵な集まりだったのに、写真を撮るのを忘れてしまったのは大失敗でした。この雰囲気をお見せできなくて残念!

(川本)

2月21日 金曜多読講座の報告です! 分かるについて

当然というのか、驚きというのか、講座の報告がだんだん長くなっています。
そこで今回は一つに絞ります。それは「字幕なし多観」!

Kさんは聞き読みができなくて講座に通い始めたと言っています。
目にし耳にする英文がよく分からないのに通り過ぎていくことが
耐えられなかったようです。したがって劇薬シャドーイングなどもってのほか。

そのKさんがなんと、きっかけは省きますが、
(偶然と仲間が微妙に関係している!)
字幕なし多観を通じて(?)分からないことに耐えられるようになった!

これは実に大きいことです。
何千人という人の多読を観察してきて、気持ちのよい多読を妨げる
いちばん大きな障碍はこの

「分からなければいけない、正しくなければいけない」

という圧力だとわたしは思います。

(杏樹さんはかつて多読三原則でいちばん大事な原則は
「分からなければ飛ばす」だと言ったことがありますが、
その通りです。あの第二原則が多読三原則の中心であって、
とどのつまり「理解」を吹き飛ばして、「楽しく」を基準にするものと言えます。)

学校では当然ですが「分かる」ということを非常に強調します。
マルかバツか、という基準は「分かるか、分からないか」という尺度を
わたしたちの中に吹き込み、育て、絶対基準にします。

「正しく」は日本人すべてに巣食う宿痾(しゅくあ)のようです。
できればこの永き患いを追い出して、楽しければいいじゃないか、
通じればいいじゃないか、と考え方を変えられるといいのですが、
そう簡単に治せるものなら「宿痾」とは呼ばれない・・・

実はKさんが講座に参加した目的は、当初からわたし自身のKさんに対する
目標でもありました。Kさんが「分かる・分からない」を抜け出す手伝いをしたい
ということでした。それがどうも少し実現しそうになっていると思われます。

結局問題解決の鍵は 愛 だったのかもしれません。
物語に対する愛、ドラマや映画の世界に対する愛が、
「理解」という了見のせまい基準を吹き飛ばしてしまった・・・!?

Kさんにはみなさんに字幕なし多観の感想を言ってもらいました。
その言をわたしのメモから・・・
*「分からなくていい」ということがかってきた。
*字幕なしで[これから見ようとするえいがに]うきうきしている自分が不思議。
*今まで、字幕を見ていて、仕草や表情は見ていなかったと気がついた
*字幕はジャマ。ことばは文字じゃない。

もう一人、わたしが講座開始直後からKさんと同じ目標を立てていた人がいます。
いつも「強者」と形容する A さんです。Aさんは学校時代に英語の勉強はしなかった
そうです。豪快な、非常にさっぱりした性格ですが、英語にだけは几帳面で、
「正しく、きっちり」という姿勢を持ち込んでいました。そして今回、Aさんもどうやら
「分からなければいけない、正しくなければいけない」を抜け出しそうな気配が
あります。

Aさんの場合はアメリカのテレビドラマ、 House M.D. です。
日本では「ドクター・ハウス」かな?

*どうせ医学用語は分からないので、最初からあきらめることができた。

何が幸いするかわからないものです。Aさんの場合はかなり英語ができる
人なので、劇薬が必要だった。それはシャドーイングではなくて、
物語としておもしろい、登場人物の個性が際立つドラマだったのでしょうね。

Aさんは、たぶんこのまま字幕なし多観を続ければ「分からない」状態を
許容できるようになるのではないかと、期待と不安まぜこぜで次回を楽しみに
しています。字幕なし多観で分からないことに慣れたら、それを聞くことや
読むことにも持ち込んでいきたいものです。

最後に、Kさんの book talk もよかった!
Mr. Putter and Tabby を原文から借りつつうまく短くして、
自分のことばも使って、とてもよい book talk になっていました。
それで考えたのはやはり 一口大 のこと。

今回のKさんの場合は、本の長さがかみ砕くのにちょうどよい長さだった、
借りる文章の長さがちょうどよかった、本の長さはまとめきるのにもちょうど
長さだった、という気がします。でもそれ以上は今回は省きます。
これは字幕なし多観と並ぶ大事な発見なので、これからも何度も
話題にすると思うので・・・

Yさんの聞き読みシャドーイング、KさんとAさんの字幕なし多観
・・・どれも目が離せませんよ! 来週もお楽しみ!

2月19日 水曜多読講座の報告です!

いつもの通りの運びでした。

で、前半45分は東西テーブルの聞き読みを一人一人聞かせてもらったので、
東西テーブルの絵本の朗読と book talk は聞けずに、
南テーブルの比較的新人たち(といっても2ヶ月以上過ぎている人たちは
聞き読みや聞き読みシャドーイングに入りましたが)の読書相談で後半45分。

前半では聞き読みシャドーイングにやはりリズムが大事、メロディーが大事と、
再々再確認。どうも一つ一つの音の落ち方を理解して「落とそう」とするよりも、
リズムから入って、リズムの中で自然に落ちる方がきれいに音が落ちて、
しかも身につきそうな気がします。これからもみなさんの変化を楽しみにしてください。

最後の30分はEさんの Look and Ask、ファシリテーターはS1さん。
S1さんはすべて英語できれいに進行してくれました。
で、題材は海外旅行ではなく、職場と家の近くのスライドを見ながら。
それがなんと、話がかなり世間話風になってきた。
質問の出るタイミング、内容、受け答えの自然さ--いいですねえ、
こんな感じで行きましょうか!

きょうは新人で大賑わい!
今日からの人、体験受講の人、見学の人一人ずつ。
ちょっと読みにくいところにも座ってもらいました。

体験に来たある人は、「レベルが高いですね。ついていけるでしょうか?」
と多少心配そうでした。たしかに読み聞かせやブックトーク、そして
Look and Ask を見たら、1年5ヶ月前にはほぼゼロだった人たちがいるとは
信じられないでしょうね。

(これは多読のパラドックスの一つで、多読で英語に馴染んだ人たちを見ても、
「最初からできたんでしょ」と相手にしない人は少なくない・・・)

このところ各講座とも受講する人が増えて、常にほぼ満員に近くなってきました。
きょうの東西テーブルの読み聞かせやブックトークをわたしも聞きたかった・・・
で、4月からは講座数を増やして、しかも構成を新しくして、時間が足りない、
席が足りない問題を解決しようと考えています。

2月12日 水曜多読講座の報告です!

二つに絞りましょう。

一つは読み聞かせをしてもらって、大きな発見があったこと。

西のテーブルの強者Uさんが絵本の読み聞かせをしていて、
音を出しにくそうにしていたので、なぜ出しにくいのか意識してもらおうと思って、
もう一度音読してもらったら、出しにくさが消えていた!

「どしてだろうね?」と尋ねたら、
「新しいことを伝えている単語を強く言おうとしました」とのこと!

ああ、なるほど・・・とわたしは思いました。
最初の読み聞かせ(朗読)では、一つ一つの音をきれいに出そうと
していたのですね。それである音で引っかかってしまった。
でも、文全体のことを考えたら、引っかからなくなった。
これでは少しわかりにくい書き方ですが、これ以上はくわしく書かないことに
します。みなさんが特定の音ばかり気をつけるとかえって舌がもつれると
思うので・・・

一方、忙しくて月に一回くらいしか出席できないS2さん--自分でも
そう言っていますが、みなさんのあとを遠くから追いかけている感じ。
それでも忙しくなければ必ず来てくださって、早く帰らなければいけない時は
名残惜しそうにしています。

そのS2さんは保育園の園長さん。忙しくてほかの人のようには
読むことも聞くことも、読み聞かせの練習時間もないようですが、
その読み聞かせの見事なこと・・・ 音は問題にならないくらい。
さすがです。

それでわたしが考えたのは、
Uさんの例は、「読み聞かせにもbite-sizeを中心にした成長がありそうだ」
ということ。そしてここが大事だという気がしますが、bite-sizeは
あくまで文から出発すること。一つ一つの音の方が小さい単位のように
思えるかもしれませんが、一つ一つの音に注目するとリズムは出てこない!

したがって、bite-size とは「リズムをもって声に出せる語群」

ということになりそうです。

わかりにくいでしょうが、月末になったらNPO多言語多読のトップ・ページに
「町の名前の最新記事リストが復活すると思うので、
そこでもっとくわしく書きます。

そして、もう一つ考えたこと・・・
S2さんの例から、また、Uさんの例も、実はトップ・ダウンの可能性を
示唆しているとも考えられるぞ、と。

特にS2さんの読み聞かせはまず自分が絵本を楽しむこと、
次に読み聞かせる相手に楽しんでもらおうとすること、
次に内容を伝えるにはそれぞれの文をどう声にしたらいいか、考えること、
そして一つ一つの文(できれば bite-size )がリズムよく朗読できること
(それがたくさん続くと、一つ一つの語の音が適切になり、
いずれはみなさんが目指す「よい発音」になる!
ただしわたしは発音ということばは使いたくないのです。
あまりに一つ一つの音に注目しすぎだし、古い音声観に囚われすぎだと
思うので。)

ずいぶん長くなりましたがまだ第一点です。
二点目。 受講生自身による「お悩み相談会!」

お悩み相談会のきっかけを作ったのはMさんですが、
まずYさんの報告。英語歴(ほとんどナシとのことですが・・・)、多読歴
(65歳から)に始まって、これまでどう変わったか。

くわしくはここでは書きません。実はMさんとYさんにはそのまま
3月30日の多読祭りで話してもらおうと考えています。そこで、多読祭り以降に
改めて詳しく書きます。

でも細かいところは省いて二つだけ書いておきましょう。

Yさんは今でも迷うことがあるそうです。(それはそうでしょうね。)
で、そういう時は「楽ちん」か、「楽しいか」で往く方向を決めるとのこと。
(楽ちんでなかったり、楽しくないときは、「量が多すぎるか、
目標が高すぎるか」だそうです。うまい基準ですね!)

Mさんはいろいろ悩みを抱えていたのに、Yさんの話で答えが出てしまった!
これはすごいでしょう? いいですねえ・・・ 多読仲間の悩みは
多読仲間が出口を見つけてくれる! なんとも言えないです。

で、昼ご飯を食べながら悩み相談が続きました。
それで、出た結論二つ:
*あきらめることが大事、
*自分のペースを守るのはむずかしい。
実は二つは同じことを言っているのかも知れませんね。
仲間がいてよいことと、悪いことと、両方あるようです。

YさんとMさんの話も、ほかの人たちの話も、多読祭りでたっぷり
聞けます。みなさんを待っています!

追伸 多読祭り当日は、また受講生のみなさんが劇を上演するそうです。
見ものです!

 

2月5日 水曜多読講座の報告です!

この日もきれいに予定通りに運びました。
(珍しいことが続いています。)
東西のテーブルでは聞き読みシャドーイングから朗読、book talkへ
南のテーブルではOxford Reading Tree の聞き読みを続ける人、
聞き読みシャドーイングに移った人、みなさんそれぞれ充実していたと思います。

で、45分後、東西のテーブルでは朗読(読み聞かせとも)へ。
東のテーブルの4人はどの人も bite size とリズムを意識しているところがすばらしい!
まだ意識しているということが分かるリズムのつき方ですが、みなさんたくさん聞いて、
たくさん読んでいるので、少しずつ自然にリズムがつくようになるでしょう。

西のテーブルの二人は学校英語をきっちりやってしまった組。
Uさんはシャドーイングで着実に学校英語の音を抜け始めています。
朗読の音はだいぶ英語の音になってきました。いずれ
book talk に、それから small talk へと少しずつ感染っていくでしょう。
今回の朗読がとても気に入った様子で、これならずっと聞き読みシャドーイングを
していたいとのこと。

Bさんは聞き読みシャドーイングははっきり学校英語を抜け始めましたが、
初見英文の朗読ではまだ影響がかなり残っています。Bさんも徐々に
英語独特の音を獲得していくことでしょう。

Book talk では次第にMさんの英語の量が増えてきて、うれしい限り!
やはりいままで small talk のためにメモを丁寧に用意してきたことが
「英語を口から出す」ことのハードルを下げたのだと思います。
口から出やすくなったのにはMさん自身ができるだけ短い絵本を選んだ
ことが関係しているのでしょう。原文を読み上げたり、自分言葉を使ったり
しながら英語の book talk をしました。
これはしばらく続けてほしい方向ですね。

今週みなさんに勧めたのは、
*bite-size の朗読とbook talk (これは少しだけやさしい方へ戻るという
ことですね。)
*長めの本(人によって違いますが、今はオレンジ・ラベルから緑ラベル
くらいまで)をメモを作って book talk
*そして日本語でブックトーク。熱く語りたいけれど英語ではまだるっこい
本の場合ですね。

Look and Ask は傑作でした。Bさんのお連れ合いはカントリー音楽が
大好きとのことで、Nashville を訪ねた時のスライドを見せてくれました。
滅多に日本人の行かない町ですから、みなさんからいろいろ質問が出て、
かなり活発で、かなり自然な世間話になってきたという気がしました。
印象的だったのは30年前と数年前のニュー・ヨークのスカイラインを
写した二枚の写真--若いBさん夫妻と幼い子どもたち、数年前の
Bさん夫妻--しあわせそうな家族もさることながら、背景にあの
世界貿易センタービルがない・・・

で、来週がおもしろいのです!
先々週から 「お悩み相談会」 をやろうという話が出てきて、
来週は後半1時間を使ってみんなで話し合うことになりました。
先々週の講座の間にある人が時運の目指すところにどういう風に近づいた
らいいのだろうと言ったことから始まったようですが、
すごいことだと思いませんか? 受講生が自分たちで多読講座の悩みを
話し合って、解決策を探る・・・ もちろん講座の最中ですからわたしも
いて、わたしに言えることは言いますが、受講生のみなさんがどんな
風になかまの悩みを聞き、助言するか、楽しみです。
こんなことはいままでなかったことです!

来週の講座が楽しみ! 報告を楽しみにしてください!!