多読的ライティング

2月6日 金曜多読講座(英語)の報告

いま木曜日と金曜日の「話す書く中心クラス」はそれぞれの偏りが出ていて、
木曜日はBite-Size Book Talk に力が入り、金曜日はYouTube風Read-Aloudに
力が入っています。

金曜日は昨年末にYさんが大好きな No Roses for Harry でRead-Aloudの
水準をとてつもなく上げて以来、Read-Aloud が非常に盛り上がっていて、
この日もKtbさんが Benjamin Bunny のRead-Aloudでみなさんを絶句させました。

で、お手本つきRead-Aloudについて、二つの発見がありました。
一つはKtbさんは耳コピになるくらいCDを聞いて、シャドーイングしたそうですが、
それでも

「文字を見ると、音読になってしまう」

とのこと。たとえば文字を見て急につっかえるようになったのは
Little Benjamin said that it was not possible to get back up the pear tree,
だそうです。

これにはほかの人も「そう、そう、言えない」とうなづいて、
次回へ向けて絵本の朗読をシャドーイングしながらRead-Aloudしてみることに
なりました。理由は違いますが、次回は木曜日と同じ課題になったわけですね。

もう一つ、「話す書く中心クラス」のメーリング・リストではマザー・グースで
盛り上がっていて、みなさんが「この本に出てきた、あのドラマに出てきた」と
報告しています。

この日は Humpty Dumpty が話題になって、Read-Aloudでみなさんを絶句
させたKtbさんが有名な1行を読み上げようとして、つっかえました。
(All the king’s horses and all the king’s men )それを聞いたみなさんが二度目の絶句!
さっき Benjamin Bunny を見事に朗読した人とは思えないと・・・

これについてはKtbさん自身が多読フォーラムで1月22日の報告に書いています。
まだあの見事な朗読は「定着」はしていない、というわけですね。
けれどもKtbさんの音は、The Tale of Peter Rabbit と、Benjamin Bunny に
ついては見事に「巨大な壁」を打ち破ったのです。これから同じように
打ち破った朗読が増えていけば、いつか何を初見で朗読しても、
聞きやすい、分かりやすい音で朗読できるようになるはずです。

実際、Yさんはそこに近づいています。この日、ほかのマザー・グース・ライムが
話題になった時、練習してあったわけではなく、記憶にあった1行をさらっと
口から出してくれたのですが、その音が見事に英語の特徴だった!

みんながそれに驚くと、Yさんは多読を始める前はこんな風には口から出て
こなかったと言いました。Yさんは今までのカタカナ英語の蓄積を、名作絵本の
シャドーイングで(?)そっくり英語らしい音の朗読に変えたのかもしれません。
これからみなさんがどうなっていくか、非常に興味深いことです。

とは言うものの、金曜講座はこのところあまりに名作絵本のYouTube風
(またはCD風)Read-Aloud に集中しているので、わたしは bite-size の方へ
舵を切りたいと考えて、二つの道を提案しました。

① 金曜日のみなさんが全員ほとんど何も言うことがないくらいに英語らしい
音を獲得するまで、徹底的に Read-Aloud を続けるか

あるいは名作絵本のYouTube風あるいはCD風Read-Aloud については
もうやり方がはっきりしたのだから、一人一人がそれぞれに続けることにして

② 話す、書くの土台をしっかり造るために、bite-size の獲得に方向を変えるか、

で、Read-Aloud の時間を少なくして(当面1時間?)、両方やろうということに
なりました。

再来週が楽しみ!

8月7日 木曜多読講座の報告

講座が始まる前から「刑事コロンボ 別れのワイン」の話が始まり、そのままみんなで
「刑事コロンボ」について、テレビで観る方法について、DVDについて、しばらく
情報交換が続きました。こんな風に刺激し合うの実によいと思われます。

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7月24日 木曜多読講座の報告!

そういうわけで、みなさん離陸しているので、本選びにはわたしはほとんど関わりません。
みなさん好き勝手に選んで、時間があれば読んでくる、聞いてくる、観てくる、
時間がなければ先延ばし・・・ ほぼ自由自在なわけです。

(自分一人で選ぶようになると、普通は読むものが偏ってくるはずです。
いや、偏ることはちっとも悪いことではなくて、むしろ好きな作家を見つけて
その作家にのめるこむというのは読書の醍醐味だと思います。
ただ、仲間がいると、ブックトークを通して少しずつ偏りが広がるようです。
そして意外な分野や作家に目覚める!
それをめざして、講座支援者としては、みなさんが読んでいない分野の本を
時々紹介しています。)

それで、みなさんが持って帰って読んだり、聞いたり、観たりの量がすごい!
単純に高さで言うと、本やCD、DVDを15センチ積み上げたくらい借りていきます。
そしてどれを読むのも、読まないのもすでに何の屈託もなく・・・ほぼ自由自在。
いっそうらやましいくらいの闊達さです。次回はみなさんが借りていく本の
写真を載せましょうね。

1-Sentence Book Talk (略して 1-S B/T!)の短さが少しずつよくなってきました。
Bさんの・・・ あ、本のタイトル忘れた・・・ メモしてない! が代表的。

そしてBook Talk では、Mさんの The Magic Brocade。 とてもよくできた民話で、
みんな「へぇー!」と大喜び。わたしも、こんなおもしろい民話(中国のようです)が知られて
いないなんて、どういうことだろうと思いました。

さて、最後に大きなニュースがあり、いよいよ講座受講生用の bite-size writing のための
メーリング・リストが始まりました。できるだけ使いやすいようにということで、
事務局がいろいろ工夫をしてくれました。(電通大のYくん、ボランティア・ワークありがとう!)
そして木曜日の晩からすぐに、いきなり大変な数のメールがとびかっていますが、
それについてはもう少し様子を見て、次回の報告のあとにします。お楽しみに!

6月5日 木曜多読講座(英語)の報告!

この4月から、「聞く・読む中心クラス」と「話す・書く中心クラス」に分けたのは、
始めたばかりの人と離陸を終えた人たちを分けて、毎回の講座でやるべき
内容を整理するはずでした。ところがわたしの悪い癖で、思いつくまま
あれもやりたい、これもやりたいとなって、次第に講座の中身が混乱し、
いっぱいいっぱいになってきました。その代わり(?)、収穫も多い!

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4月2日 木曜多読講座の報告!

写真

新編成になって最初の水曜多読講座でした。
木曜日の午前10時半から昼12時半までです。

前回の最後に挙げた「話す・書く中心クラス」の4つの方針はこうでした。

※参加者同士で道を見つけていく
※話し言葉で話す、話し言葉で書く
※すべて一口大から!
※やさしい英語の吸収はこれまで通り続ける

それで、これに急遽二つの方針を付け加えました。

※一人一人別々の道を見つける
--
別々だけれども、みんなで見つける・・・ わっかるかなあ?
※さかいは声を張り上げないこと。落ち着いて
--
もうこの5年くらいこれを新年の決意にしていますが、
--4月まで覚えていたというのは今年がはじめて!

で、そのあとに実は大がかりなイベントを考えていましたが、
朝になって、それはやめにすることにして、
前回までとほぼ同じ手順で進みました。
字幕なし多観から読み聞かせ、そしてブックトークまたは book talk。
その間に一人一人の読書相談。

今回はBさんのbook talk ノートをお見せしましょう。

写真

いえいえ、くわしく読んでくださいというのではありません。
こんな風にメモを作ってきて、それで英語でbook talk をするという
見本としてお見せします。Bさんは見事に「借りる・盗む・真似する」を
実行しています。

同様にすごかったのはYさん。メモを英語で作って、何回か読み、
水曜日の朝、電車の中で何回か頭の中で繰り返して、
「借りる・盗む・真似する」を実行。

そしてMさんがまたすごい! YさんもMさんも small talk へ向かって
出発したくてうずうずしているようです。今回のMさんは
4歳だったお孫さんと金魚、12歳の同じお孫さんと大きくなった金魚の
写真を見せながら、まるで短編小説のような small talk を披露してくれました。

繰り返しになりますが、聞く・話す・読む・書く の4技能に分かれるなんて
幻想です。何をやろうと外国語の蓄えは豊かになっていきます。

南テーブルの比較的新人たち二人、FさんとSさんはそれを見て、
来週から読み聞かせとブックトークを始めます。

これからも講座報告を楽しみに!
いちばん楽しみにしているのはわたしでしょうけど。

12月25日 水曜多読講座の報告です!

My Roots

今年最後の水曜講座でした。

前半は一人5分ずつ、さかいに尋ねたいことを質問する時間に。
みなさんそれぞれに悩みや希望や注文がありました。
全部「カルテ」に書いておきました。

時々(時間があれば毎回?)こういう風に受講生がわたしに質問する
機会を作らなければと思いました。というのはMさんが「読む聞く時間がない」と
悩みを語ってくれたのです。

Mさんはすでに書いたようにくわしいメモを作ってきて small talk を超えて
プレゼンテーションに近い話を英語日本語まじりで語ってくれます。
その出来はすばらしいもので、多読的ライティングを超えてessayに近いもの
なのですが、数日かかってしまうとのこと。

My Roots

My Roots と題したこの発表はなんと3ページに及びます。
英文を書きながら、辞書を調べながら、Mさんはたくさんのことを
吸収したに違いありません。それに、うまく書けなかったことが頭のどこかに
残って(これを「アンテナが立つ」と呼びます)今後聞いたり読んだりしながら
表現の吸収がよくなることでしょう。

けれども、わたしは福岡女学院の坂本さんの 多書:多読=1:100 を思い出して、
(この数字はまだ予想にすぎませんが)
読む・聞く量を確保するためにMさんに提案をしました。
それは、今まで1回で語っていた small talk の内容を何週かに分けるように
しましょう、というものです。さあ、1月からどうなるか?
これもまた実験です。結果は報告しますので、お楽しみに。

後半1時間はみんなで読み聞かせ会。
みなさんだんだんうまくなって、例によって盛り沢山!
演技する人あり、間の取り方がうまい人あり、読み聞かせをはじめて
かなり時間が経ちますが、みなさんどんどん学び取るのですね。
本当に「先生」などというものはいらないのだ、ちょっと先へ行っている人が
道を示せばそれでいい。時には「今までと違う道がある」ということを
見せるだけで、みなさんはだれの道とも違う「自分の道」を開拓していくのですね。

その典型にして刮目すべき展開がSさんでした。
なんと絵本の英語が多少長くてむずかしいというので、
簡単で短い英文にリライトしてしまった!
そしてそれを長巻紙のようにプリントアウトして、絵本の表紙と裏表紙に重ねて
ちょうど紙芝居のように朗読することにした!

Sさんのリライトはまさに「多読的ライティング・スピーキング」の目指しているところです。
多読的ライティング・スピーキングの英文は「やさしい」基本的な語だけを使います。

(Mさんはいわば多読的ライティングを跳びこえてessayライティングに行ってしまった
のですね! 時間があれば、Mさんのessayを「やさしい」語を使って書いたらどうなるか、
見本としてお見せしたいと思いますが、ちょっと先になるかな?)

Sさんの簡単な英文も、近いうちに写真でお見せします。

Yさんの悩みはもっと聞けるようになりたいとのこと。
わたしは非常にあっさり、たくさん聞いて楽しめば楽に聞けるようになります、
とだけ答えましたが、Yさんはそういう答は予想していたようでした。
わたしも、もうちょっと答え方があったと反省。1月になったら、もう少し考えて
よい(かもしれない)方法を提案しましょう。

いずれにせよ、新年が楽しみな最終講座でした!
受講生のみなさん、報告を呼んでくださるみなさん、新年もどうぞよろしく!