墨田区立ひきふね図書館「英語多読ステップアップ講座~多読から広がる世界~」報告

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12月17日、寒くはありましたが、良い天気の日曜の午後、墨田区立ひきふね図書館で、英語多読ステップアップ講座「多読から広がる世界」が行われました。講師の繁村理事からの報告です。

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ひきふね図書館ではここ数年、2時間×2回の多読入門講座をやってきました。昨年はこの入門講座を2セットでした。今回は、多読経験者を対象としています。二十数名の参加者のうち、1/4強は昨年の多読入門講座を受けた方、1/3弱は、毎月ひきふね図書館で行っている「すみだ英語たどくらぶ」で多読に触れ始めた方でした。

ステップアップといっても、「多読」なんですから難しいことをやるわけじゃありません。「多読」の考え方のまま、観る、聞く、書く、話すへ広げるためのヒントを紹介しました。

まずは、読むことを通じて多くの英語に触れること=狭い意味の多読実践者からよく聞かれる質問とその答えの紹介からスタートしました。話していると、「あ~、その話知ってる」とか「え、なにそれ?」と思っていらっしゃるらしいことが良く分かり、多読の捉え方も人それぞれなんだなと、再確認しました。

そして、英語に触れる・吸収するやり方を、「読むだけの多読」から少し広げていきました。朗読音声を聞きながら読む「聞き読み」や、映画やテレビ番組をわからなくてもかまわず字幕なしで見る「多観」などですね。時間の都合で体験時間が短かったので、その楽しさがどこまで伝わったか定かではありませんが、少なくともこの時間中は眠そうにしている方はいませんでした。そうそう実は、受講の案内に『もし好きな本があったら持ってきてください』とお願いしていたのでした。すでに時間が押していたので、お一人だけですが本の紹介もしていただきました。

その後は、息抜きの Riddle を入れてみましたが、思ったより好反応。気を良くして、英語を口から出したり、書いてみる、いわゆる「アウトプット」へ。ここでも実際に体験までできたのは、「シャドーイング」と「 Free Writing」 だけでしたが、それぞれ面白がって下さいました。

そうこうしていると、もう時間。
「ではここまでです。どうもありがとうございました。」と言うと、後ろから図書館の方が手を上げつつやってきて、他にも本を持ってきている方がいるので、その方たちにも本の紹介をしていただきましょうとおっしゃいました。見ると、ご自分もしっかり本を持っていらっしゃいます。もちろん大歓迎ですので、本の紹介をしていただきました。
そんな様子を見て、「あぁ 大丈夫だな、この方々は」と自分の講座のことは棚に上げて、良い気分で講座を終わりました。

(講師/繁村一義)