毎週土曜日の「にほんごの本を読む会」報告 5月20日

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しんじゅく多文化共生プラザで「にほんごの本を読む会」を毎週開いています(午後3時半~5時15分まで)。
5月20日は10人の参加がありました。参加するのが2回目3回目という人が多く、みなさん、それぞれに読みたい本を選んで読み始めました。
10分もしないうちに、全員が本の世界に入り込み、教室はとても静かでした。50分ほど読んだ後、ブックトークもしました。

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今回が3回目のKさんは、やさしいレベルを中心に絵本も織り交ぜて7冊読みました。1回目には知らない言葉が気になるようでしたが、今回は飛ばしながらすばらしい速さでどんどん読んでいきました。今日一番気に入った本が絵本の「あついあつい」でした。

「絵姿奥さん」を読んだLさん。読み終わったときに感想を聞いたら、「ベトナムにもよく似た話があるが、王様のところへ持っていくのは桃ではなくて大きな玉ねぎです」と話してくれました。「えっ、玉ねぎ?」と思わず聞き返してしまいましたが、よく似た話があることも、国によっていろいろ違うところがあることも、とても興味深く面白いです。

前回は教室がざわざわしていて本に集中できなかったMさん。今回は「ダーリンは外国人」を楽しそうに読んでいました。そして「ぼくもダーリンみたいな人になりたい」と言っていました。

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本の選び方は人それぞれです。
今回、Cさんは芥川龍之介の名前を知っていて「蜘蛛の糸・鼻」を選びました。Jさんはホラーが好きで「雪女」を選びました。Fさんは最近仙台へ行ったので「仙台」を選びました。表紙の絵やイラストが気に入って選ぶこともあります。

そして、本の選び方は変わっていきます。
子どもの頃「ドラえもん」を読んだことがあり、懐かしさから「ドラえもん」ばかり読んでいたSさん。今回はJGRのレベル0から3まで、1冊ずつ読みました。他の人が読んでいる本が気になりだしたようです。

本を読むのは一人一人ですが、「本を読む会」に参加することで、他の人が読んでいる本を見たり、その本についての話を聞いたりすることができます。お互いに刺激し合って、本を読む幅が広がり、日本語の力も伸びていくのではないかと思います。
これからも多くの人に参加してもらいたいと思っています。

(正会員・白石)