1月25日(水)日本語多読勉強会@東京国際大学

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1月25日、埼玉県川越市にある東京国際大学の日本語多読の勉強会に呼んでいただきました。新学期から多読を取り入れようと準備をされているとのことです。

勉強会を計画してくださった先生方のおひとりに報告をしていただきました。

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勉強会報告(東京国際大学 2017年1月25日)

東京国際大学Japanese Language Instituteでは、留学生の学習支援の一環として日本語の多読授業を取り入れようと研究会を立ち上げ、目下、準備を進めています。実践にあたって、中心メンバーだけでなく、所属の専任教員全員が多読の基本を勉強しておこうということになり、1月25日にNPO法人多言語多読の粟野真紀子先生を講師としてお招きし、3時間にわたって多読授業とリライトについて教えていただきました。

参加者はみな『多読授業入門』を事前に読み、ルールや進め方、教師の役割などについて勉強していましたが、正直、本の説明だけでは、「本当にそんなにうまくいくのだろうか」と“ピン”ときていない教員もいたと思います。しかし、先生の経験をお聞きし、実際の授業の様子、何より、夢中になって本を読み、面白さを懸命に語る学習者の様子を目の当たりにするにつれ、だんだん多読の良さが見えてきた様子でした。

「教師は熱心な人ほど教えたがりますが、教師という立場をいったん置いて、学習者の視点に立ち戻ってみましょう」という説明をされた時、これは忘れてはならないことだと思いました。自分がどう学び楽しみたいかは学習者自身が一番よく知っていますし、かまわないでほしい時もあるはずです。「何を読ませるべきか」「いかにたくさん読ませるか」「早く上達させられるか」と、与える側の思考にとらわれず、「自分が読み手なら何が読みたいか」「どうやったら楽しいか」という受け手の視点も大切に持っていたいものです。

後半のリライトの実践は二人一組で行いました。どこをどうリメイクすれば、お話の筋や雰囲気や魅力を損なわずに平易にできるのか。難しい作業でしたが、とても盛り上がりました。まだまだ鍛錬が必要ですが、将来、我が校オリジナルの本を作ることを目標に試行錯誤をしていきたいと思います。

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このたびは、大変有意義な体験をさせていただき、ありがとうございました。これからもご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします!

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すてきな図書コーナーがありました。ゆったり読書が楽しめそうです!

多読授業が無事始まったら、また、ご報告、お願いします!
オリジナル読みものも楽しみにしています。

(粟野)