1月15日(日)草加市「なぜ、今多読なのか」講演会 報告

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2017年1月15日(日)、酒井先生をお招きし、草加市勤労福祉会館にて「なぜ、今多読なのか」という標題で講演会を開催いたしました。

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午後1時、第1部がスタートしました。最初は、酒井先生の講演です。
先生のユニークなマウスアートが映し出され、「ひしゃくの水がいっぱいになる話」「ゆるやかな坂を登っていく話」などが説明されました。笑いのあるなごやかな雰囲気の中、多読がどういうものであるか、理解されていったようでした。
また、先生からの「on」は「上」じゃない」「and」は「と」じゃない、などの言葉に驚きながらも、単に「単語の意味」ではなく、その言葉の持つ背景、イメージをも吸収することの大切さを感じられたようでした。
次に「音」に関してのお話がありました。短い英文を例にあげ、実際にはどのように聞こえるのか、酒井先生が実践されると、あまりの速さ、わからなさに、皆さん衝撃を受けたようでした。全員で何度もくり返し言ってみました。大人の方は特に、自分たちが思っていた英語の音との違いがとても印象に残ったようです。

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休憩中も、先生と参加者の皆さんとの間でコミュニケーションがとられ、質問も活発になされました。多読の効果について、さらに理解が深まったと思います。

次は多読体験者による発表です。
小学2年生による読み聞かせ、同じく2年生の音読、6年生による聴き読みが発表されました。先生から、よかった点、今後の学びの方向についてのアドバイスなどコメントをいただき、本人たちも保護者もうれしそうでした。

中学2年生は、塾で英語を学習した体験を通して、今まで多読で学んだ英語との狭間で感じたことを話してくれました。「塾で学んでから、英語を日本語で考えるようになってしまった」という言葉には、参加者たちも関心を示していました。この中学生の保護者の方も、親の立場から考えること、ご自身の多読の様子などをお話されました。

高校1年生は多書についての体験報告をしてくれました。最初はあまり得意ではなかったのに、今ではペンを止めることなく、与えられた10分間でも足りないくらい書き続けるそうです。そして大人の方は、シニア世代になってから多読と出会い、好きな分野を追求しながら多読を楽しんでいる様子をお話されました。

第2部は多読体験会です。
参加者それぞれがORTを手にとり、めがねを探したり、”Oh, no!”のセリフを探したりしながら読書を楽しみました。大人も子供もORTの世界にひきこまれていったようです。
引き続きORTを使って、今度はCDを聞きながらシャドウイングにも挑戦しました。皆さん熱心に、楽しそうな表情で取り組まれました。

時間はあっという間に過ぎ、予定を少しこえて午後4時40分に講演会は終了しました。
回収されたアンケートには、「お話が楽しく、ためになった。ぜひ第2弾を」「学校英語との違いがわかって良かった」「多読、ますます興味がわいた」などのコメントがありました。そして4名の方が「今すぐにでも多読をしたい」ということで、連絡先を教えてくださいました。

草加市に多読を知る人が増えたこと、新たに仲間が増えること、とてもうれしく感じました。
すてきなお話をしていただいた酒井先生、手続き等でお世話になったNPOの皆様、本当にありがとうございました。

(そうかたどくらぶ/李美香子)