9月6日 横浜・みなみラウンジ 日本語ボランティア講座 報告

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報告がずいぶん遅れてしまいましたが、9月6日に横浜国際交流協会のみなみラウンジの日本語ボランティア講座「『多読』がもたらす日本語学習の広がり」と題する研修で講師を務めました。
みなみラウンジのみなさんは大変熱心で、実践につながる講座にしようと何回も打ち合わせを重ねてこの日に臨みました。2週連続講座の、この日が第1回目。いわば「多読」を知る概要編。定員を超える24人のボランティアさんが集まってくださいました。

第1回目のこの日は、どんな考え方で、私たちが多読を推進しているのかを説明しました。
実は、3月にも横浜国際交流協会の鶴見ラウンジというところで多読研修を行っています。そのときにも出席してくださった方がいらっしゃいました。「同じ話になりますが、ご容赦ください」と言うと、「すっかり忘れてしまいました!」とあっけらからんとおっしゃったので、みな大笑い。
「それでは、半年ごとぐらいに話しに来ましょうかねえ」と応じて、リラックスしてはじめることができました。
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特に在住外国人の日本語指導をするボランティアのみなさんには、文法積み上げ式の教科書に沿って教えるだけでなく、日本に滞在するうちさまざまな方向から入ってくる日本語をむしろ利用して、学習者の持っている日本語力を引き出しながら育てる方法が有効だと思われます。ということで、とにかく、型ばかり教えるのではなく、わかるものから読んでもらうということを強調しました。
方法は多読4原則に沿って。
やさしいものから/辞書を引かないで/わからない言葉は飛ばし/進まなくなったらやめるという多読4原則で、学習者のみなさんにたくさんの日本語に触れてもらいましょう!

と言っても辞書を引かないで読むとことが、わかりにくいかもしれません。そこで、多読を支援者のみなさんに多読を体感してもらうために韓国語の絵本の簡単なフレーズを絵とともに理解してもらいました。
dscf3911続いて英語の本、おなじみのOxford Reading Treeを手にとってもらいました。まずは、字を隠して絵を見ながら、お話の世界を味わうコツをつかんでもらいました。みなさん、「絵だけでお話がわかりますね」と楽しそうに本を眺めていたのが印象的でした。それから音を聞いてみる試みも。
十分ではありませんでしたが、なんとなく多読の入り口がわかっていただけたでしょうか。
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それでは、支援者はどうすればいいのでしょう。
「教えない」と言うけれど・・・、じゃあ、何をすればいいのか?
多くの方がとまどうところです。
「読み終わったときに声をかけるだけでいいんですよ」「楽しく読書してもらう環境を整えるのが支援者の役目で主役は学習者なんですよ」と力説してもなかなかピンときません。そこで、次回は、実際に目の前で学習者に多読をしてもらいなががら支援のあり方を考えてもらうという趣向になっています。それについては次の報告で!

以下に、1回目の講義の主な感想を紹介しておきます。

・多読は有効だと感じます。
・多読のルールの説明等、大変分かりやすかったです。テキストも見られてよかったです。
・現在、自分が学んでいる外国語の長文の話を少し読んでみようかなという気になりました。
・今も現実に使っていて効果は身にして(ママ)わかりました。宿題にして持って帰ってもらっています。次回来室したときに「面白かった!」と言われるとうれしいです。
・字を教えることばかり一所懸命でしたら、絵を通して楽しくすすめる大切さ、少し解りました。
・自分が興味を持っているものをどんどん読むこと。
・絵をよく使って日本語で考えてもらうことが大変参考になりました。
・レッスンの実際が大分見えたように思いました。
・外国語で多読を体験させていただき、とても分かりやすかったです。ハングルと英語、どちらも絵を先に見て想像力をふくらませて楽しくおぼえられそうな気がしました。

(粟野)

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