7月23日(土)多読とリライト講座@浜松

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7月23日(土)に浜松「クリエート浜松」にて、日本語ボランティアのための講座「多読とリライト講座」(文化庁委託事業)の講師を務めました。主催者は、ジャボラNPO(NPO法人日本語教育ボランティア協会)。参加者18名。

ジャボラNPOでは、これまで子ども学習支援に多読を取り入れて効果を実感しているそうです。そこで今度は大人の学習者にも多読を取り入れたい。その場合、多読の読みものは自分たちでリライトして作り、日本文化や習慣を理解してもらうということを目指すということでした。こうした集まりで、ほとんどの方が多読をすでに知っている、というのはとても珍しいことです!

この日は、その教材作り、リライトの手ほどきの第1回目です。
前半は、どうして多読なのか。どんな本を使ってどのように多読するのか。それを続けた結果どうなるのかを動画をお見せしながら、お話しました。
持参したOxford Reading Tree を見ていただいたり、韓国語の絵本で多読的読み方も体験していただきました。

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後半は、読みもの作成です。4つのグループに分かれ、お題が4つ出されました。

1 舌切り雀 2 笠地蔵  3 学校 4 友達

1,2は、用意された絵本からリライトをして、レベル1の読みものにしました。
語彙リスト、複数の絵本を見比べながら、順調に進んでいきました。
あるグループには、8歳のときに来日したバイリンガル青年も混じっていましたので、「これでわかるかしら?」「お正月におもちを食べるということは以前は知らなかった」などと意見を交わしながら作業を進めていました。

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3,4は、子ども支援をしているボランティアさんたちが取り組みました。
悩みながらもアイデアがまとまって・・・。

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「学校」をテーマにした読みものは、忘れ物をしたことに気づくたびに「あっ!」と驚きの表情をする男の子が主人公。朝から帰宅までの学校生活に何回も「あっ!」が繰り返され・・・。ユーモアあふれる設定の中にうまく学校の一日も織り込まれていてなかなか楽しいレベル0?になりました。4の「友だち」は、縄跳びという遊びを通して友だちが交わる様子を、やはり繰り返しを多用し、ほのぼのとした読みものに。

わずか1時間の作業でここまで仕上げたのはすばらしいです!私たちも見習わなくては・・・。

9月17日の第2回目には挿絵も入れて整えたものを見せていただく予定です。そして、さらに中上級用の読みものに挑戦します。
いずれ、この作品は公開されるそうですので、みなさんお楽しみに!

(粟野)