2月7日「日本語見本市」(岐阜県可児市国際交流協会主催)に出展しました!

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可児市国際交流協会主催の「日本語見本市」にブースを出しました!

2月7日(日)に岐阜県可児市へ正会員の白石さんと2人で行ってきました。

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「日本語見本市」は、岐阜県内や近隣他県の日本語教室や外国にルーツを持つ子どもへの支援を行う団体が一堂に会し、取り組みや活動の紹介を各ブースにて行うイベントです。
当NPOでは、ここ可児市国際交流協会で2014年1月と2015年8月に多読セミナーとワークショップを行っています。
この日参加したのは11団体で、全部で26ものブースが出ました。
私たちの「多言語多読」のブースも、その一角に店開きさせていただきました。熱心なベトナム人学生が早速、関心を持ってくれて多読ブックスを手に取ってくれました。
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11時からは国際交流協会の文化庁委託事業の成果報告会と、広島県の一般社団法人HOPEプロジェクト代表の二口さんの事例報告がありました。
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文化庁委託事業の成果報告は、日本語教室の活動が中心でしたが、演劇を通じての防災意識の普及動も報告されました。報告の合間に、日本語教室に通うフィリピンの若者によるシェーカーを華麗に扱うバーテンダーテクニックの披露もあって盛り上がりました。

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広島のHOPEプロジェクトは「お話コンサート」という催しをスクリーンに映写しての報告でした。ルーツを外国に持つ日本生まれの子ども達に、両親の母国語と日本語で絵本などを朗読してもらうというものです。たどたどしい母国語と流ちょうな日本語の対比が、彼らの「今」を物語っていました。
どの発表も、日本に暮らす外国人、特に子ども達の幸せを願う支援者の方の気持ちが伝わる熱いものでした。
12時半〜15時までは、ブラジル、フィリピンの料理や、お菓子の販売、そして各ブースへお客様を迎える時間です。
中央のテーブルには、ブラジルやフィリピンの方々が集まっています。「ちょっと、こちらへ来て本を読んでみて!」とは声をかけにくい家族団らんのランチタイムモードです。
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そうこうしているうちに、各地の日本語教室で支援をしている方々がブースへ立ち寄ってくださいました。

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以前の手作りの本を今もお使いの方もいて「多読ブックス」を、「あら、こんなにきれいになったのね」と手触りを確かめてくださいました。 イベントの終了までに各地の日本語教室の支援者の方々に、計2セットに加えて数冊の多読ブックスを買っていただきました。「本当に、辞書も引かないで日本語が覚えられるのかしら?」「0レベルからスタートすることを学習者は納得するのかな?」などという質問をする方もありました。
ちょっと残念だったのは、凡人社の売り場が同じ部屋になかったことです。「よむよむ文庫」は、凡人社に揃っています、とご案内はしたのですが、わけもなく不安な気持ちになってしまいました。
とっても嬉しかったのは、ブラジルがルーツだと思われる小学6年生の女の子が、立ったまま、レベル2・3・4の「多読ブックス」を、次々に読んでくれたことです。日本生まれだそうで、1冊読み終わるのの速いこと速いこと。お父さんに「そろそろ帰るよ」と言われるまで目を輝かせて読んでいました。
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そう!多読用の本は日本のふつうの子どもにだって読み易くできているんです!

主催者の方のお話では、このイベントの参加者は200人。うち、外国の方が112人だったそうです。今回は、各ブースで展示という形式でしたが、もし次の機会があれば、外国にルーツを持つ子どもやご両親にも集まっていただいて多読の本を読む楽しさを味わってもらいたい、と思いました。

(松田 記)