1月19日(火)大東文化大学でまたまた英語多読講演会!

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12月16日(水)に続き、1月19日(火)に大東文化大学の板橋校舎のほうでも英語多読講演会を開催していただきました。
12月の講演会を聞いて感動したというアメリカ人のL先生の企画です。

参加者は100人は超えるだろうとのことでしたので、Oxford Reading Treeを150冊用意して出かけました。
実際は・・・本が足りなくなりました!150人以上の学生さんが来てくれました。みな外国語学部の英語学科の学生さんだそうです。
講演のタイトルは前回同様「絵本から世界へ 楽しい英語多読」です。

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酒井理事長は、冒頭から「TOEICなんかどうでもいい」「単語なんか覚えなくてもいい」「言葉は紙の上に印刷された活字じゃない」と’常識’をどんどん壊していきます。「もっと英語と楽しくつきあおう!」
そして、あらかじめ配っておいたOxford Reading Treeを広げてもらいました。
しばらくあまり反応のない学生さんたちに、「絵をしっかり見て!何か気がつかない?」
するとあちらこちらから手が挙がりました。「メガネが落ちている」
「じゃあ、メガネを探して!」というと、俄然、みなさん、楽しそうにメガネを見つけてくれます。
それから「Oh,no! を探して」「Crossはどういう意味だろう」「Stuckは?」

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「絵本から学ぶことは実にたくさんある。絵、音から子どものように吸収しよう」
‘A Cat in the Tree’ というタイトルがあるが、なぜ inなのか?on じゃないのか?
Climb は「登る」のはずなのに、どうして「climb down 下りている」?
And は「そして」じゃない……

「多読」で大量に英語を吸収していけば、学校では教えてくれなかったこんなことがわかってくる。そのためには「量」が必要。そして、それが溜まってくるとどうなるか。中学1年生でスティーブン・キングの小説を読んだ例や80歳で分厚いペーパーバックを読んだ例が披露されました。

では、その「多読」の方法は?
「辞書を引かない」「わからない言葉は飛ばす」「進まなくなったらやめる」の多読三原則に従えばできる!

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学生さんたちも引き込まれて、真剣な表情です。
と、そこへ大向こうの先生から、こんな声が飛びました。
「それで、どうしたら語彙が増えますか!?」
すかさず理事長の一言。
「増えなくていいんです!」

その後、本の他にも英語のマンガやアニメ、海外ドラマ、映画、ゲームを通して楽しくtadokuしようという話が続き、1時間半の講演は終了しました。

Q&Aに入ると、再び、先ほどの先生から、
「これは、聞き捨てならないめちゃくちゃな話だ。私から学生に訂正したい」
という厳しいコメントがありました。
理事長は「これは私の講演ですから、あなたのコメントは認めません。それは授業など他の時間に学生に話してください。今日は、私が話したことへの質問に限ってほしい」と応酬。
「では、質問の形にします。語彙が増えなくてどうしたら、そんな本が読めますか」
「増えなくていいんです」
「例えば100語から増えなくていいんですか」
「いいんです」

次に学生さんから。
「今のお話は精神論じゃないですか」
「いいえ。実際に起こったことから話しています。精神論じゃありません」

そのような応答があり、緊迫する雰囲気にたまらず?企画者のL先生が壇上に駆け上がりました。
「酒井先生のお話はこういうこと。reading するとき、英語をそのまま楽しみなさいということ。会話しているとき、『ちょっと待って!今の単語わからなかったから調べると言って話を止めないでしょ。
単語調べたり、文法を勉強するなとは言わない。でもそれは読んでいるときじゃない。英語を読んだり話したりするとき、それをしてはだめ。柔道がうまくなりたければ、本で勉強しないで、試合をしなくてはだめというのと同じ」
流暢以上!の日本語での熱弁でした。

ここでお開きとなりましたが、その後も10人ぐらいの学生さんが、壇上に駆けよって来てくれました。
「マンガから始められそう」(いいね!)
「英語の教師になったとき、教科書を使わければならないが、どうしたらいいでしょう」(切実ですね・・・)
「多読についてもっと勉強したいけれど、どうしたらいいですか」(見学にいらっしゃい)

少数でも何か感じてくれた学生さんがいて、うれしかったです。
(粟野)