3月1日(日) 第1回 シンポジウム「図書館多読への招待」報告

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日本図書館協会より「図書館多読への招待」が出版されたことを受け、3月1日(日)に第1回シンポジウム「図書館多読への招待」が愛知県豊田市にある豊田高専にて開催されました。

この日は朝から小雨が降り肌寒く、午後には本降りとなる天候にもかかわらず、会場となった豊田高専図書館は、続々と人が集まり熱気ある一日でした。会場である豊田高専は著者であり、図書館への多読普及に尽力されている正会員の西澤一さんが籍を置く学校です。

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図書館多読への招待 (JLA図書館実践シリーズ 25)

豊田高専HPからのシンポジウム報告
http://www.toyota-ct.ac.jp/topics/tosyotadoku150301.html

午前中のNPO多言語多読・酒井理事長の基調講演に先立ち、豊田高専の髙井校長からご挨拶があり、「電気科の先生が多読を始めた」「高専の生徒は英語が苦手と言われているが、豊田高専の生徒はそんなことはなく、大学に行っても英語が良くできていると言われます」「今日一日を有効にお使い下さい」といったお話がありました。

基調講演「英語多読の楽しさ、図書館への期待」

酒井先生の基調講演は、会場に質問を投げかけながら、多読が初めての人向けの内容が中心でなごやかなムードで進んで行きました。その中で、仲間の重要性、仲間と語ると楽しみが何倍にもなる、楽しいかどうか、自分の大好きな本や音源を選んでいるかどうかという点、また図書館の役割がいくつか提示されていて、図書館関係者にとって、とても役立つ内容でした。
基調講演についてはまた別途当ブログにて報告いたします!

第1回シンポジウム「図書館多読への招待」

午後からいよいよシンポジウムの始まりです。
各図書館から、導入の経過や多読コーナーについてなどの詳細は報告があり、それぞれの様子が良くわかりました。その後のパネルデスカッションでは、質問も多く出され、他県から参加の方のお話もうかがえ、とても充実した内容になりました。

図書館多読への実践報告

・ 知多市立中央図書館
・ 豊田市中央図書館
・ 蒲郡市立図書館
・ 田原市中央図書館
・ 各務原市立中央図書館/各務原国際協会

各図書館、導入までの経緯報告、現状報告のなか、苦労した点、今後についての報告も聞くことができました。それぞれ試行錯誤で歩んできたことがよく分かる内容でした。多読ならではで言えば、略号表示を覚えたり、選書する難しさなどがあげられました。また、「読書会」「交流会」と言い方は違いますが、実践者同士がおしゃべりできる環境の必要性を感じている発言を多く聞くことができました。

実践報告資料Web版(PDFファイル)を豊田高専HPよりダウンロードいただけます。
http://www.toyota-ct.ac.jp/citizens/tadoku_schedule.html
(同資料は、シンポジウム後、資料提出館の希望等によりに一部内容を編集、更新しております)

パネルディスカッション

パネルディスカッションの主題(他館への質問)
1)多読用図書導入のねらい
2)多読用図書の所蔵数(最終的な目標)
3)図書導入時に苦労したこと
4)多読用図書の選び方
5)多読コーナーの広報の仕方(図書館だより、HP等)コーナー開設時の広報(多読は市民に知られていないので)
6)多読サークル等、利用者間交流(主催者、活動内容、発足の経緯)
7)地域の学校との連携例
8)利用拡大のために工夫していること
9)合本にまつわる失敗談(合本をしたことがある館へ)会場から

このような主題をもとに、会場からも質問を受けながら、参加者だけでなく、時にはパネラーのみなさんもメモを取る場面があり、とても活気溢れる充実した時間でした。公共図書館のみなさんがとても熱心なことも印象的で、図書館主催で行われる講演会や講習が、利用者への多読理解に役立っていることが実感できました。

その後の交流会では、図書館のみなさん同士の交流が深まりました。このような1日を通して、多読実践者の仲間作りと同様、多読を導入する図書館同士で状況や情報を共有することが必要だと強く感じました。NPO多言語多読では、今後できるだけそのお手伝いをしていきたい、と思っております。

実践報告をしてくださったみなさん、東は岩手県、西は岡山県と全国から参加してくださった公立図書館、教 育期間のみなさん、ありがとうございました。
(米澤久美子、事務局/大賀)

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