2月19日 木曜多読講座(英語)の報告!

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わたしの「講師メモ」は青い付箋で、そこにはその日の大事な活動目標が
書いてあります。今回のメモは (わたしは)「できるだけしゃべらない!」 つまり、
講座生同士で伸びていくため、でした。そして、また結構しゃべってしまった!

それというのも、またみなさんが一歩先へ進んで、新しい地平が見えてきて、
ついつい興奮したからでした・・・

なんと、みなさんの
シャドーイング と YouTube風読み聞かせ と bite-size が
どうも一つになりはじめたようなのです。

(これはアインシュタインが追究して果たせなかった大統一理論に相当する?
・・・冗談ですからね!)

*シャドーイングはほぼ軌道に乗りました。もうあとは楽しい素材、または
朗読を見つけて長い時間シャドーイングするだけ、といっていいところに来ました。
みなさん耳と口がほぼ直結して、学校英語の音や極端系の音やカタカナはほぼ消えた。

みなさん「ながらシャドーイング」はすでにやっています。40分の散歩の最中の人、
洗濯物をたたみながらの人、料理の最中や食器を洗いながらの人といろいろです。
で、次は 「なりきりシャドーイング」 をめざしてもらうことにしました。
「なりきり」はその先はわたしは知らないという、いわば究極のシャドーイング?
・・・冗談です!

*読み聞かせも順調です。とくにわたしがびっくりしたのは、Fjさんの Rain Came
Down でした。(No, David の David Shannonさん)今までわたしはこの絵本を
たいして気に入っていなかったのですが、実は 音 の絵本だったのですね!
ある街角で聞こえる音が一つずつ積み重ねられていきます。こどもの声、叱るお母さん
の声、渋滞した車のクラクション、そこへ現れたパトカーの音、最後に雨が音を立てて
降り始めます。そして猛烈な夕立(?)になってすべての音を覆い尽くす・・・
最後に夕立は去って、爽やかな日差しがもどります。擬音がいっぱい!

Fj さんの Read-Aloud を聞いて、わたしはそういう絵本であることをはじめて
理解しました。そこから新しい目標が見えてきたのです・・・

つまり、この絵本の読み聞かせはそういう街の音の重なり、空気感、季節感、爽快感、
そういうものを初めての人にも分かるように表現したいものだと--これは
大変な tall order です。なりきりシャドーイングと同じ表現力の課題のようです。
そう簡単にできるとは思えませんが、F jさんのRead-Aloudはそんな高い目標を
見せてくれたのでした。

*そこに bite-size の新しい展開が加わりました。Oさんの Bite-Size Book Talk が、
これまでにない出来だったのです。それに音も、シャドーイングやYouTube風
読み聞かせの時よりもすっきりしていた!

みなさんそれを感じて、Oさんにどういう風に練習してきたのかと訊ねると、
答はびっくり、今回の The Ugly Duckling は 前回、前々回の何十回という
練習よりはるかに少なかったと・・・ さらに質問が集中して、どうもメモに書いてきた
一文が短かったので言いやすく、伝わりやすかったのではないか? という結論に
なりました。つまりbite-size ですね。

ある人の意見では、今までシャドーイングやYouTube風あるいはCD風読み聞かせを
してきて、それが Bite-Size Book Talk に現れたのではないかと・・・ もしそうだと
すれば朗報ですね。bite-size talk では、シャドーイングの時の音が出やすくなるのか?
そうするとYouTube風読み聞かせ>シャドーイング>Book Talk>Small Talk という
英語らしい音の伝染の速度を速めることができるかもしれない?

そして bite-size はただ短いだけではないということも今回の講座で明らかに
なりました。 短いからリズムよく言える、リズムがいいとわかりやすい、ということです。
聞いている人にわかってもらおうと、一語一語をゆっくりはっきり言うと、かえって
分かりにくくなるのですね。どの語に注意を向ければいいのか、聞いている人が
判断しなければならないからでしょう。リズムよく、話のつながりに大事なところを
しっかり聞こえるように声に出すと、ゆったり絵を楽しみながら、話の展開が
胸に落ちる・・・ 聞いている人がゆったりと絵本の世界に入り込める Read-Aloud--
一言でいえばそこにシャドーイングの成果が出て、その先の bite-size speaking に
つながる?

みなさんの成長はすごいです。毎週実に楽しいです!
(でも、来週こそわたしは口を開かないようにしよう。
そのためには「聞かれなければ口を開かない」と書いた付箋を貼ろう!)