イタリア・フィレンツェの多読コース!

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英語多読が成果を上げ始めた頃、2002年からスタートした日本語多読。本を作るところから始め、少しずつ実践もしてきました。共感して下さる先生仲間も増え、また海外で始める先生も少しずつ増えてきました。
今日は、イタリア・フィレンツェでの多読クラスの様子をご報告します。

先生のIさんは、アスク出版から「レベル別日本語多読ライブラリー」が出版される頃、連絡をくださった方で、イタリアからリライト作品を何回も送っていただきました。「にほんご多読ブックス」に彼女の作品が2作品入っています。常に多読を支援、協力して下さっていたIさんですが、それでも多読授業を始めるまでに8年!という長い歳月がかかりました。上司と同僚の理解、カリキュラムの問題、本の準備など、海外で多読授業を始めるには大きな壁が立ちふさがっているのが現状です。

めでたく、この10月から試験的な多読コースが実現したのは、フィレンツェにある「スクオーラ・トスカーナ」という語学学校。普段は週に一回、普通コース(文法・会話中心)を受けています。校長が多読に大変理解ある方だそうです。
以下、I先生の報告(要約)です。
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コースは1回90分×10回で、希望者を募ったら6名集まりました。
年齢は22歳~61歳の方がいます。
全員レベル0から始めてもらい、今は、一番進んでいる人がレベル3に入りました。
受講者はとても楽しんで本を読んでくれています。1回に一人4~6冊の本を読みます。(予想以上に速 いスピードです)
多読にハマってくれる学習者がこんな身近なところにいたなんて、私にとっては驚きでした。
彼らには、まだまだ本当に本が足りません。
学習者をぐいぐい引っ張ってくれる初級前半レベルの読み物がたくさん欲しいです。

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(私たちが書いた本がずらり!「〇〇さんのおすすめ」という付箋が貼ってあります。ふむふむ、やはり「良さんシリーズ」人気者・・・。)

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写真の学生さんたち、すごーく熱心に読んでいます。
自力で読んでわかる・・・この喜びは大きい!

6名のうち、一人がリタイア、あとは5名が1月からも継続受講希望だそうです。
悩みはとにかく本不足。どうにかならないものか・・・。
(粟野)