11月10日(月)浦安市国際交流協会で多読ワークショップ!

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9月28日に浦安市国際交流協会の日本語支援ボランティア講習会に呼んでいただき、多読についてお話ししました。
今日は、実際に月曜日のクラスの学習者のみなさんに多読をしてもらうワークショップの日です。

会場に着くと、5人の学習者のみなさんと、見学にいらっしゃったボランティアさんが20名以上(!)いらっしゃいました。
大勢のギャラリーが見守る中、2つの島を作り、日本語を読むのがまだやっと、という中年の男性2人と、自分で読んでいける女性たち3人に分かれました。

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初級の男性たちは、担当のボランティアさんの助けを借りて、「やさいのおなか」「ただいまー」「くだもの」などを一生懸命読みました。それから「レベル別日本語多読ライブラリー」のレベル0へ。ゆっくり字を読み、そして絵を見て、最後に朗読音声を聞きながらまた読んで・・・。絵本に出てきた「くり」を見たことがないという南米の方に、ボランティアさんが急遽、むき栗を買いに行ってプレゼントする場面も!1時間でなんとか5,6冊読んで帰っていかれました。

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女性たちのテーブルは、レベル0から黙々と読んだり、聞き読みをしたりする姿が見られました。絵本も楽しんでくれたようです。とにかく2時間、5冊、10冊とずーーっと読んでくれて、面白かったと言ってくれました。

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(ボランティアの先生方はそれぞれ本を手にとったり、実際にCDを聞いたり
とっても熱心!)

その後、ボランティアの先生方からはいろいろな質問や感想が出てきました。
「絵の中にあるものを説明したりしないでいいんですね」
「質問されたら、どの程度、どう答えたらいいでしょう」
「中上級の方たちが読んでいるときは、こちらは何をしたらいいのでしょう」
「男性に幼児絵本を読ませたら、嫌がりそう・・・」
「学習者がこんなに本に集中して読むとは思いませんでした」
「多読の時間をとりいれたくても、本の管理が大変そう・・・」
とにかく、ひとまず教えることはやめて、本の世界に入れるように伴走してあげること、ときには理解の手助けをすることはあるけれど、お話の世界から脱線して「お勉強」させないようにと伝えました。
本がないという悩みには、「絵本はぜひ、図書館を利用して下さい。また『レベル別日本語多読ライブラリー』は図書館にリクエストしてください」とお願いしてきました。

実際に学習者の方が読んでいる姿を見ていただけたのは本当によかったです。
たくさんの本を用意しなければならないなど大きな課題があるので、一気に多読導入とはいかないでしょうが、こんな日本語との仲良くなり方もあるのだということをどこか頭に入れておいていただき、徐々に始まっていけば・・・。
2回にわたって呼んでいただけたのも大変珍しいこと。みなさんの熱心さが伝わりました。ありがとうございました。
(粟野)