スペイン、マドリッド・コンプルテンセ大学の学生の作品!

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8月20日、スペイン、マドリッド・コンプルテンセ大学の鈴木先生が事務所を訪ねてくださいました。
鈴木先生とは、数年前、夏の勉強会に出席していただいたときからのおつきあいです。
『日本語教師のための多読授業入門』にも登場されますが、マドリード・コンプルテンセ大学で多読授業をされています。
鈴木さんの大学の学生さんたちは、「よむよむ文庫」を読むうち、書きたい気持ちになる傾向が強いようです。クラスの終了時に一人一人が「お話」を自分で書いて、イラストも描いて、何日もかけて編集して1冊の読みものにまとめているのだそうです。
この日、持って来てくださったのは、その中の7冊。その装丁の美しいこと! デザイン力は玄人はだし?そして、書かれた内容は多岐にわたっていて、どれも魅力的なタイトルがついています。
「猫になる」
「小さな金魚の物語」
「茶人と浪人」
「月の娘」
「漢字のチーム」
「兵士と皇帝」
「天使はじごくへ行きたいです」
(どれも面白そうですyよね!)
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じっくりとは読めませんでしたが、私たちもたくさんヒントをもらえそうな力作揃いでした。

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多読を取り入れたクラスは増えて、今では80人ぐらいがやっているそうです。
悩みは、本が足りないこと。マンガや絵本、日本語学習者向きの本がもっとたくさんあったらなあとのことでした。
私たちの作る読みものの中では、「野口英世」「永井博士」が人気本だそうです。
また、「明るい、元気がでるような結末の話を書いてほしい」が学生さんたちの注文。「悲しい話が多すぎる・・・」(ハイ、よく言われます)

今秋は、「よむよむ文庫」レベル4の制作にとりかかります。なんとかみなさんに喜んでもらえる作品をそろえたいと思っています。
(粟野)