2月12日 水曜多読講座の報告です!

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二つに絞りましょう。

一つは読み聞かせをしてもらって、大きな発見があったこと。

西のテーブルの強者Uさんが絵本の読み聞かせをしていて、
音を出しにくそうにしていたので、なぜ出しにくいのか意識してもらおうと思って、
もう一度音読してもらったら、出しにくさが消えていた!

「どしてだろうね?」と尋ねたら、
「新しいことを伝えている単語を強く言おうとしました」とのこと!

ああ、なるほど・・・とわたしは思いました。
最初の読み聞かせ(朗読)では、一つ一つの音をきれいに出そうと
していたのですね。それである音で引っかかってしまった。
でも、文全体のことを考えたら、引っかからなくなった。
これでは少しわかりにくい書き方ですが、これ以上はくわしく書かないことに
します。みなさんが特定の音ばかり気をつけるとかえって舌がもつれると
思うので・・・

一方、忙しくて月に一回くらいしか出席できないS2さん--自分でも
そう言っていますが、みなさんのあとを遠くから追いかけている感じ。
それでも忙しくなければ必ず来てくださって、早く帰らなければいけない時は
名残惜しそうにしています。

そのS2さんは保育園の園長さん。忙しくてほかの人のようには
読むことも聞くことも、読み聞かせの練習時間もないようですが、
その読み聞かせの見事なこと・・・ 音は問題にならないくらい。
さすがです。

それでわたしが考えたのは、
Uさんの例は、「読み聞かせにもbite-sizeを中心にした成長がありそうだ」
ということ。そしてここが大事だという気がしますが、bite-sizeは
あくまで文から出発すること。一つ一つの音の方が小さい単位のように
思えるかもしれませんが、一つ一つの音に注目するとリズムは出てこない!

したがって、bite-size とは「リズムをもって声に出せる語群」

ということになりそうです。

わかりにくいでしょうが、月末になったらNPO多言語多読のトップ・ページに
「町の名前の最新記事リストが復活すると思うので、
そこでもっとくわしく書きます。

そして、もう一つ考えたこと・・・
S2さんの例から、また、Uさんの例も、実はトップ・ダウンの可能性を
示唆しているとも考えられるぞ、と。

特にS2さんの読み聞かせはまず自分が絵本を楽しむこと、
次に読み聞かせる相手に楽しんでもらおうとすること、
次に内容を伝えるにはそれぞれの文をどう声にしたらいいか、考えること、
そして一つ一つの文(できれば bite-size )がリズムよく朗読できること
(それがたくさん続くと、一つ一つの語の音が適切になり、
いずれはみなさんが目指す「よい発音」になる!
ただしわたしは発音ということばは使いたくないのです。
あまりに一つ一つの音に注目しすぎだし、古い音声観に囚われすぎだと
思うので。)

ずいぶん長くなりましたがまだ第一点です。
二点目。 受講生自身による「お悩み相談会!」

お悩み相談会のきっかけを作ったのはMさんですが、
まずYさんの報告。英語歴(ほとんどナシとのことですが・・・)、多読歴
(65歳から)に始まって、これまでどう変わったか。

くわしくはここでは書きません。実はMさんとYさんにはそのまま
3月30日の多読祭りで話してもらおうと考えています。そこで、多読祭り以降に
改めて詳しく書きます。

でも細かいところは省いて二つだけ書いておきましょう。

Yさんは今でも迷うことがあるそうです。(それはそうでしょうね。)
で、そういう時は「楽ちん」か、「楽しいか」で往く方向を決めるとのこと。
(楽ちんでなかったり、楽しくないときは、「量が多すぎるか、
目標が高すぎるか」だそうです。うまい基準ですね!)

Mさんはいろいろ悩みを抱えていたのに、Yさんの話で答えが出てしまった!
これはすごいでしょう? いいですねえ・・・ 多読仲間の悩みは
多読仲間が出口を見つけてくれる! なんとも言えないです。

で、昼ご飯を食べながら悩み相談が続きました。
それで、出た結論二つ:
*あきらめることが大事、
*自分のペースを守るのはむずかしい。
実は二つは同じことを言っているのかも知れませんね。
仲間がいてよいことと、悪いことと、両方あるようです。

YさんとMさんの話も、ほかの人たちの話も、多読祭りでたっぷり
聞けます。みなさんを待っています!

追伸 多読祭り当日は、また受講生のみなさんが劇を上演するそうです。
見ものです!