10月27日第11回「多読のためのリライト講座」報告

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報告がすーっかり遅くなりました。
10月27日(日)、台風一過の秋晴れのもと、第11回「(日本語)多読のためのリライト講座」が開かれました。
参加者は5名。そのうち4名の方が、夏のセミナーに出席して下さった方です。あのセミナーでは足りない、もっと多読について知りたい、リライトも経験してみたいと思った下さったとのこと。ありがたいです。
内訳は、大学、日本語学校、インターナショナルスクールの先生、そして日本語教育専攻の大学生(この大学生が、英語多読で育った方。ついに多読も次世代を生み出したんですね)。

Exif_JPEG_PICTUREすでに多読について知識をお持ちの方が多いため、双方向で意見交換や質問を受けながら話を進めました。
辞書を使いながら読むのは限界がある、と自らの英語多読の体験に基づいて語ってくれたMさん。
自分の韓国語多読が、多読のルールを知ってから飛躍的に進んだというWさん。インターナショナルバカロレアで小説を読まなければならない学生の指導に苦労されているOさん・・・。多読はいいと思っているが、授業の中に組み入れられないというFさん・・・。みなさんそれぞれの立場から「多読」へのアExif_JPEG_PICTUREプローチを模索していらっしゃいました。多読授業経験者のMさんが助っ人として加わって下さっていたため、話もより一層深いものになったと思います。

日本語の多読本、英語の多読本をぱらぱらとめくった後、午後はリライト体験。小説のリライトに興味のある方が多かったので、まず「蜘蛛の糸」から。
一つのグループは、レベル2にされたのが、新鮮でExif_JPEG_PICTUREした。確かに大切な筋を追えば、何とかレベル2になるものだなと感心。JGR多読文庫のレベル2には、大人向け小説のリライトはほとんどないのですが、小説の「雰囲気」が失われても、なお面白いものならレベル2にしてみたいな、と思いました。もう一つのグループはレベル3に。みなさん、絵の重要性をよくわかっていらっしゃるため、絵を効果的に使った作品ができました。
最後の30分で「アリとキリギリス」。最後の「オチ」に苦労しながらも、短時間にさっと仕上げました。「難しいけれど楽しい」という声、多し。
午前10時半開始、午後4時半終了の長丁場があっという間に感じられました。

さて、次回は11月24日(日)です。申込者が増えますように!
(粟野)