Mさんの多読的スピーキング(9月18日水曜多読講座報告)

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9月18日水曜多読講座(英語)の報告です!

きょうはただ一点に絞ります。Mさんが英語で話し始めました。
その兆しはここ数週間あったので、これまでの報告で予感としてお伝えしています。

Mさんはなんと「奥の細道ウォーク」という催しに参加していて、10年間にわ
たって芭蕉の旅した跡を歩いてきました。その最終回の一つ前に1日目から6日目
まで(6日目は台風18号で旅館で足止め!)どこをどう歩いたか、英語で説明し
たのです。

ひじょう簡単な言葉だけでしたが、Yさんの英語と見事に通じるものがありま
す。(そこにわたしは多少興奮しているのですが、ここでは短く書いて、「町の
名前をひとつ」でくわしく書きます。)一言でいえば、「英作文スピーキング」
と「多読的スピーキング」の違いと言えるのではないかと思っています。

英作文スピーキングは(概して)
I… から始まり、きちんとピリオドで終わる。
文法が正しい! けれども、リズムや音の区切りが内容の勢いや意味の区切りと
ずれることがあって、聞いている人は多かれ少なかれ、頭の中で咀嚼してから意
味をくみ取ることになる。

多読的スピーキングはほとんど逆で・・・
文を話そうとしない。言いたいことを表すために、頭に浮かんだ一語をとにかく
口に出します。だから、きちんと終わろうとしません。当然、文法は無視です。
一語か、せいぜい二語か三語でいったん切れます。たとえば First day…
twenty-four キロメートル… seven hour… lunch one hour といった具合で
す。動詞はなかったのではないかな? I… から始まらないというだけでも
たいしたものです!

もちろんかなり訥々とした話し方ですが、「いいたいこと」からまとめて口にし
てしまうので、聞いている人には負担はほとんどありません。言いたい語が出て
しまったら、Mさんは沈黙してわたしの顔を見ます。質問か促しか、それを待つ
ようです。

Yさんの初期も同じように一語からはじまる多読的スピーキングでした。Yさんは
昨年の9月から受講して5か月で多読的スピーキングをはじめた先輩で、今はか
なり長い文をリズムよく話しています。MさんもきっとゆっくりゆっくりYさんの
跡を辿っていくことでしょう。Mさんのもう一つの「奥の細道」でしょうか。

Yさん、Mさんはもう引退した年齢で、英語はかなりゼロに近い人たちです。
ちなみに、金曜日のKさんは若い男性で、最近は見事な多読的スピーキングに
なってきたと思います。けれどもKさんははじめ英作文スピーキングに近かった
のではないかという記憶があるのです。違っているか? きょうのクラスで確か
めます。

Yさん、Mさん、Kさんの今後をお楽しみに!  (酒井)